ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その91。

以前、ペンタトニックスケールの変化形として、こんな
ブルーノートが含まれたスケール(ブルースペンタトニックスケール)を取り上げた事があります。
上記の場合には、Aマイナーペンタトニックにブルーノート(♭5)が追加された形です。
しかし本来のブルーノートスケールと呼ばれるものは、もっと音数の多いものであります。

Cメジャースケールを基本に考えてみますと、Cメジャースケールにさらに♭3(E♭)、♭5(G♭)、♭7(B♭)の3つのブルーノートを加えた音階です。
実際にこのスケールを弾いていただくと、追加された3音が物悲しい雰囲気かもしだす実に良い仕事をする音程であるというのがお分かり頂けるかと思います。
しかしながら、これら全ての音程を実際に使用するというのはなかなか大変。
第一、一オクターブの間に入る音数がかなり多くなってしまいます。
もちろん、音楽演奏をする際にスケール上の全ての音を使用しなければならないルールはありませんので、必要だと思う場面で活用すれば良いだけの事であります。

さて、最初に出て来ましたブルースペンタトニックスケールに戻りますが、上記の場合ではAマイナーペンタトニックに♭5にあたるブルーノート1音のみが加えれた形となっています。
先ほどのCメジャー基準のブルーノートスケールと比較(※)して頂ければお分かりの様に、♭3や♭7に該当するブルーノートも追加出来ますが、ここではあえて効果的な♭5のみを利用しています。
元々シンプルなペンタトニックスケールですので、あまり音数を増やさずにブルースのフィーリングを取り入れられる、非常によく使われる形/スケールです。
※
Cメジャーペンタトニック=Aマイナーペンタトニック
同じようにCメジャーペンタトニックスケールの場合には、こんな形が良く使われます。
こちらはメジャーペンタトニックに♭3音程を加えた形です。
しかし、基本のブルーノートスケールを知っていれば、この形だけではなく他の形でも良いという考え方も当然出来る訳です。
場合によっては♭5や♭7を足したスケールに変えても面白いと思います。
(逆に言えば、何故上記の形が良く使われるのか→よりブルースっぽい物悲しい雰囲気が出るからであります)
ついでに、音数の多いブルーノートスケールは、スケール練習素材としても優秀だと思います。
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