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気になるギタリスト112

 今回の気になるギタリストは、その名を聞いても恐らく多くの方がピンと来ないであろうロック黎明期のセッションギタリスト、「ダニー・セドロン」です。


 1920年生まれの彼の仕事の中で最も有名なものが、1954年に全米でヒットを飛ばした「ビル・ヘイリー(アンド・ヒズ・コメッツ)」によるロックアラウンドザクロック(Rock Around the Clock)”のレコーディング参加。


Rock Around The Clock [Import]




 ビル・ヘイリー。ロックアラウンドザクロック。と聞いてピンと来ない方でもその曲を聴けば誰もが分かる様な時代を超えた超名曲のレコーディングギタリストを務めたのが今回の「ダニー・セドロン」なのであります。


 これ程の歴史的作品のレコーディングギタリストを務めながら、何故彼の名がそこまで知れ渡っていないのか不思議に思うところでありますが、そもそもビル・ヘイリーはバックバンドのメンバーを固定しようとは考えていなかったそうなので、ダニー・セドロンはあくまでその中(多くのセッションギタリスト)の一人という扱い。

 ロックアラウンドザロックがヒットする以前のレコーディングなどにも参加していましたが、パートタイマー的な扱いのギタリストだったのです。

 しかも、ダニー・セドロン自身、ロックアラウンドザロックレコーディング後の同年急死してしまっているという不幸が重なってしまっています。

 故に、特別光が当たる事のないギタリストだったのです。



 しかし、そんなダニー・セドロンは、ロックアラウンドザクロックの中で驚くべき演奏技術を披露しています。

 今時の表現をするのならば、フルピッキングの速弾きによるソロ。

 ヘヴィーメタルなどがまだ生まれていない時代に、当時の機材で、あのソロパートを披露しているのです。

 ギターが生まれ歴史を積み重ねていく間に機材もテクニックもどんどん高度なものになっていったという印象が今日では当然の事の様に思われますが、当時からカントリー出身ギタリストの技量というものは驚くべきレベルだったと感じざるを得ないソロパートだと思います。

 (それをまた、別のコメッツのギタリストが易々とコピー出来たというのもまた凄いところだと思います)


Rock The Joint




 ある意味、歴史的名演とも呼べるこのソロパートですが、実は1952年にダニー・セドロンがレコーディングに参加した同じくビル・ヘイリー(アンド・ヒズ・コメッツ)の曲、”ロックザジョイント(Rock The Joint)”でほぼ同じ内容のソロが披露されています。


 何故、そんなことが起きたのかと言えば、ロックアラウンドザクロックのレコーディング時にもパートタイマー扱いであったダニー・セドロンは、曲を理解する時間もないままレコーディングに呼び出され、急遽レコーディングに臨む事に。

 他のメンバーに提案され、ロックザジョイントのソロを弾いてみてはどうかと言う話になったそうです。


 結果、ロッククラシックの名曲にあのソロパートが採用される事になったという訳です。


 しかし、そこまでの技量がありながら、彼は所詮雇われギタリスト。

 ビル・ヘイリーのレコーディングに参加してもソロパートを貰えない事もあったというのですから厳しいものです。


 ロックの歴史に残るスターを陰から支えた名ギタリスト。

 長く正当な評価を得られていなかった様なダニー・セドロンでありますが、今ではロックの殿堂に彼のギターが飾られているそうです。


Rock-a-Beatin' Boogie



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