今回の気になるギタリストは、アメリカのオルタナティブロックバンド「Wilco」のメンバーとしても活躍する作曲家/ギタリスト「ネルス・クライン」です。

1970年代後半から音楽活動をしてきた彼は御年66歳。
その間、実に様々なジャンルのアーティストのアルバムに参加し続け、その数150以上にものぼるという恐るべきキャリアを持つギタリストであります。
元々彼は「ジミ・ヘンドリックス」の音源に触れたことからギタリストになることを決めたそうですが、単にジミヘンフォロワーでは終りませんでした。
音楽そのものの可能性を追求し、ジャズからカントリー、ポップ、ロックとジャンルを問わない表現をギターを通じて行ってきました。

故に、そのスタイルはまさしく変幻自在。
「
サーストン・ムーア」との共演など、パンクロック/オルタナティブロックの場での活躍も良く知られている彼ですが、型にハマらないスタイルが特徴のギタリストと言えるでしょう。
様々な有名アーティストとの共演を通して、ギタリストとしての柔軟な表現力を発揮してきた彼ですが、一方アグレッシブなパフォーマンスも発揮しています。
ソロ活動においては、様々なエフェクトを駆使し、実験的なノイズギターを披露してみせたりもしています。
ムーディーな演奏を披露する彼が、キッチン用品の”泡だて器”を手にギターをかき鳴らすと言った全く別の音楽的アプローチを披露してみせたりもするのです。
まさに、エレキギターの可能性を探り、音楽の可能性を追求し続けてきたギタリストだと言えるでしょう。

「Wilco」での活動の外にも、現在まで様々な形の自身のバンド活動を続けながらアルバムも発表し続けるネルス・クライン。
彼の音楽的探究はどこまで続くのか。
どんな形の音楽/アルバムを作り出して行くのかが常に気になるギタリストであると思います。
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