気になるギタリスト119回目の今回は、プログレッシブロック界伝説の人「ロバート・フリップ」です。

プログレッシブロックに馴染みのない方でも、彼の有名なブログレッシブロックバンド「キングクリムゾン」、そして” In the Court of the Crimson King”(邦題:クリムゾンキングの宮殿)”はご存じなのではないかと思います。

プログレッシブロックという概念が生まれた頃よりその伝説的バンドの中心にあり、キングクリムゾンを主催する人物として50年以上の長きにわたり活躍してきたギタリストこそがロバート・フリップその人なのであります。
プログレッシブロックと言えば、前衛的でアートな作品。
とにかく曲が長い。
その上曲構成が複雑。
インストゥルメンタル作品多め。
そんなイメージを持たれている方も多いと思いますが、まさしくその通り。
そんなプログレッシブロックバンドのギタリストである彼のスタイルもまた、派手なイメージのロックギタリストとは一線を画す姿であります。
まず、立って演奏しない。
(基本、椅子に座って演奏します)
今でこそ大分減りましたが、昔はロックギタリストと言えばエモーショナルなソロプレイが見せ場です。
(しかし、彼の演奏は機械的)
難解なフレーズをも、まるで人造人間であるかの様に淡々と弾きこなします。
おおよそ世間が思い浮かべるロックギタリストとは全くかけ離れた、プレイスタイルのギタリストであります。
シンセサイザーを始めとする、当時最新の機材を柔軟に取り入れ、新しい音楽の可能性を探る知的なギタリスト。
まさにそんなイメージの彼なのですが、ここ数年、奥様(歌手・女優)と共にYOUTUBE活動を開始しておりまして・・・
夫婦で有名ロック曲のカバーを行うなど、夫婦仲睦まじい姿を世界に発信していらっしゃいます。
あのロバート・フリップが。と少々面食らうような動画ではありますが、知的なプレイスタイルの彼にも強烈なロック魂が宿っていたのだと再認識させられる様な貴重なお姿。
奥様のハイテンションなパフォーマンスとクールにカメラ目線を決めるロバート・フリップ。
最高のロックエンターテイメントがここにあるという感じが致します。
伝説のバンドを率いる、伝説の人物。
そんなイメージだった彼も今やYOUTUBER。
今日、これ程の大物ギタリストの素顔を見れる機会を与えてくれたというのも、YOUTUBEの功績なのだと思います。
余談ですが、Windows ”Vista”の起動音は彼の手掛けたものであるという話は有名です。
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