ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その106。
今回は、実は色々表記の方法がある”コードネーム表記”についてです。
楽譜や音楽解説書など、当たり前の様に見かけるコードネーム表記でなのですが、統一されている様である意味特殊に見える表記がされている場合があります。

例えば、Cメジャートライアドを表す表記にもこんなバリエーションがあります。
もしかしたら、他にも異なった書き方をしている場合があるかもしれません。
しかし、上記のどれもが表しているのはド・ミ・ソのCメジャーコードであります。

同じく、Cマイナーではこれらの表記が比較的良く見かける物だと思います。
”C”の後に”-”が付いただけの物もCマイナー。
後に出てくるaugの場合と比べると混乱してしまいますが、C-であればマイナーコードという意味です。
さらに、”CMIN”と全て大文字で表記している場合もあるようです。
これもCM(Cメジャー)と混同してしまいそうな感じですので、若干注意が必要です。

続いて減3和音(ディミニッシュ)も根音の右肩に小さく”-5”や”♭5”の表記のあるもの、そこにカッコが加えられている物などもすべてdimコードを表しています。
根音の右肩に”°”が付いている場合も減3和音を表す表記です。

最後は増3和音(オーギュメント)。
こちらもdimコードと同じく根音の右肩に”+5”や”♯5”表記、さらにカッコ付などが良く見られますが、先ほど申しました様に”C+”もaugの意味になります。
”C”、”C-”、”C°”、”C+”と最も単純な表記に統一してしまえば簡単そうにも見えますが、間違えにくく判りやすいという事を考えると、CMやCm、Cdim、Caugと表記されているのが一番な気が致します。
普段見慣れないコード表記に遭遇してしまうと、一瞬悩んでしまう場合もあると思いますが、大体上記に挙げたパターンさえ覚えておけば問題ない筈です。
以前取り上げた
用語の話と組み合わせて、覚えておくと良いと思います。
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