今年に入ってから驚くほど残念なお知らせが続いてしまっておりますが、また一つ日本のカリスマロックギタリストの訃報が入って来てしまいました。

長年、「シーナ&ロケッツ」のギタリストとして活躍してきた「鮎川誠」氏が去る1月29日に永眠された事が報じられました。
享年74歳。
膵臓がんだったそうです。
奥様でもあるボーカリスト「シーナ」女史が無くなったのが2015年。
しかし、その後も鮎川氏自らがボーカルを取り、「シーナ&ロケッツ」でのライブ活動を続けておられました。
病気を隠しながら、最後までステージに立ち続けたその生きざまは、まさに「シーナ&ロケッツ」が人生そのものだったという印象であります。

「サンハウス」のギタリストとしてデビューした鮎川氏は、いわゆる”めんたいロック”と呼ばれた博多出身バンドの先駆け的な存在でした。
「シーナ&ロケッツ」はもちろんの事、「ARB」や「ザ・ロッカーズ」、「THE MODS」など、今やレジェンドと呼ばれるバンドが続いていきました。

「シーナ&ロケッツ」は、バンド自体が”日本屈指のパンクバンド”などと呼ばれていた事もあり、あまりテレビメディアに露出するバンドでは無かった様に思います。
世がバンドブームと騒がれていた頃でも、テレビではレアな存在。
それでも、長年「内田裕也」氏が主催する「NEW YEAR ROCK FESTIVAL」が深夜放送されていた時などに「シーナ&ロケッツ」のステージを見たのをよく覚えております。
今では役者としての知名度の方が高くなってしまった感じの「陣内孝則」氏(ザ・ロッカーズ)同様、鮎川氏も役者としての才能も発揮したり、執筆業やデザインなど多方面での活躍も見られた人物でありました。
鮎川氏の名を聞けば、直ぐに思い起こされるレスポールカスタムを抱えたその姿。
人生をロックに捧げた偉大なギタリストがまた一人居なくなってしまった事に、ただただ悲しさを感じます。
鮎川氏のご冥福をお祈り致します。
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