既に大きく報道されておりますので、多くの方がご存じの事とは思われますが。
今月19日、長年「BUCK-TICK」のボーカリストとして活躍を続けて来た「櫻井敦司」氏の突然の死去が報じられました。
57歳でした。

1987年にメジャーデビューの「BUCK-TIKU」は、メンバー全員が髪を逆立てたスタイルで積極的にメイクを取り入れるなど、後のビジュアル系バンドに多大な影響を及ぼしたバンドです。
70年代後半からのニューウェイヴムーブメントに強い影響を受けたと思われるその楽曲は、耽美な世界観を有し、当時のメジャーシーンの中でもある種異質。
それでも、80年代後半から数々のヒット曲を連発した彼らは、同郷の先輩である伝説のバンド「BOØWY」が、メディア露出を避ける姿勢を見せていたのに対し、「BUCK-TICK」はデビュー間もない頃から数々のテレビ出演も行い、多くのファン層を獲得していったメジャー屈指のバンドとして成長を続けて行きました。

そんな「BUCK-TICK」のフロントマンを務めた櫻井氏は、その美麗な外観から海外のファンも多く、バンドの作り出す耽美な世界感と共に、世界中のファンを魅了していく存在でした。
しかし、メンバー一人一人が類まれなる個性を発揮し、そして作り上げられて来たのが「BUCK-TICK」。
誰か一人が欠けても作り上げる事が出来ないと言える様なバンドであったのだと思います。
今回、フロントマンである櫻井氏が欠けてしまったという事以前に、誰一人とも欠けてしまっては存続が難しいバンドだったと言えるのではないでしょうか。

しかしながら、長年の盟友でもあるギターの「
今井寿」氏から、ファンに向けて「続けるからね」というコメントが出されております。
今後、どんな形になるかは想像もつきませんが、少なくともバンド解体という事態は避けられるのではないか?そんな期待が持てる今井氏の発言であります。
最後に私事となりますが、デビュー当時から櫻井氏を見て来た人間としましては、デビュー当時の彼をTV画面で見ていた時を思い返すと、まさかこんな日が来るとは到底想像していませんでした。
この世の理として、当たり前の事とは分かっているつもりではいますが、あまりにも突然の出来事で今はただ理解が追い付いていない自分が居ます。
デビュー35周年と言われながらも、あまりにも早く感じられる死去。
偉大なボーカリスト櫻井敦司氏のご冥福をお祈り致します。
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