知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
前回、前々回と早いフレーズをどう攻略していくか?という話題でしたが、今回も引き続き早い運指を行う為に必要な練習についてです。
早い運指を行う為には、適度な押弦力で素早い指の動きが必要。
また、速度を上げたからと言ってバタバタとした運指にならない様、指の移動をしっかりと支える力(自身の指の動きに他の指が振り回されないという要素です)も必要です。
さらに、ガチガチに力が入っている状態で素早い指の動きをするというのも無理がありますから、リラックスした状態で運指を行う必要もあります。
さて、そう考えた場合、重要になってくるのが左手指の柔軟性であったりします。
度々、
柔軟性の大切さについて書いてきましたが、柔軟性が低いとスムーズな手指の動きを阻害する原因になりますので、運指や押弦に余計な力が必要であったり、思い通りに手指が動いてくれない事態を招いてしまいます。
したがって、手指の柔軟性という事も早いフレーズを弾くうえで考えなければならない要素なのであります。

上記3つのコードは、氷室京介氏の大ヒット曲で使われているような省略コードです。
コードフォーム自体は難解なものではありませんが、どれも高いフレットでの演奏になりますので、正しく鳴らすには意外と難しいものであると思います。
しかし、ある程度練習を積んできた方であれば、こうした高い位置でのコードもどうにか工夫して鳴らす方法を会得していらっしゃるのではないかと思います。(手指の大きさやギターを構える高さ・ストラップの長さにより各々工夫して押弦しているものだと思います)
わたくしの場合、基本的に親指をネック上に乗せる、またはネックを握りこむスタイルのカントリーグリップで何時も弾いているものですから、高いフレットの省略コードというものは苦手な部類です。
しっかりネックを握りこんで親指で五・六弦をミュートし弾くというのはなかなか大変で、親指を緩めて(五・六弦ミュートは右手)コードを押さえてみたり、薬指の先で五弦をミュートし親指で六弦をミュートする形にするなどその都度やり方を変えてみたりもします。
出ていない音を無くす、ミュートをしっかりとすると考えればこれでもよいのかもしれませんが・・・
押さえ方の工夫をすれば、なんとかこなせる高いフレットの省略コード。
しかし、しっかりとグリップを握りこみ、親指で五・六弦をミュートして弾けないものか?
物理的要因やコードフォームによっても左右されますが、実は意外と出来るようになるものだと思います。
ここで必要なのは、左手指の柔軟性。
では、どうやってその柔軟性を得ていくかと言えば、工夫をしてコードを押さえるのでは無く、しっかりとグリップを握りこんで上記コードを押さえる練習をするのです。
はじめはかなり力を入れないとコードが押さえられないかもしれません。
それというのも、硬い腱がグリップを握りこんだ状態での押弦/コードフォームの維持を邪魔しているからです。
しかし、丹念に取り組めば、徐々に左手指や手首の柔らかさが得られ、無駄に力を入れなくともコードを押さえられるようになっていく筈です。
柔軟性のトレーニングと割り切って、はじめは音が正しく鳴っているか?などは気にしなくてもよいと思います。
誰もがギターを始めた当初は、簡単なコードを押さえるのにすら、結構な力(を入れている感覚)があったのではないでしょうか。
それも長年練習を積むにつれ、自然と押弦力や柔軟性が養われ、うまく押さえられるようになっていったものだと思います。
早いフレーズになると指が上手く動かないという場合には、こうした柔軟性トレーニングの不足という事も考えらえます。
特に、熱心にトレーニングしているつもりなのに薬指や小指などが言う事を聞かないと悩んでいらっしゃる方は、こうした柔軟性トレーニングをしてみると一気に上達が感じられる事があるかもしれません。
毎度、言っている事なのですが、腱を痛めると長引いたりもします。くれぐれも無理は禁物。
自身の手指の状態をよく見ながら、じっくり行うよう心掛け練習に臨んで頂きたいです。

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