気になるギタリスト61回目。
今回取り上げますのは「ジェットフィンガー」の異名を持つベテラン日本人ギタリスト「横関敦」氏です。

1980年代、へヴィメタルクイーンとして注目を集めた「本城未沙子」女史のサポートギタリストとして活動を開始した横関氏。
自身のバンドやソロ活動を行って行った後、有名な日本のロックバンド「筋肉少女帯」にサポートギタリストとして参加しました。
「筋肉少女帯」のギタリストというと本城聡章氏やど派手なイメージの橘高文彦氏を思い浮かべるかもしれません。
流動的だったメンバーが固定化され、「元祖高木ブー伝説」や「日本印度化計画」などヒット曲を連発し始めた時期だったというのも両氏の活躍が印象に残っている理由だと思います。
横関敦氏がサポートを務めていたのは、それ以前。メジャー2ndアルバムの時代です。

奇しくも横関敦氏とピアニスト三柴理(当時:三柴江戸蔵)氏という超絶技巧を操る者同士が出会うこととなったこのアルバム。
その後もライブで披露されていった「キノコパワー」など、後の「筋肉少女帯」人気の下地となったアルバムと言えるものだと思います。
この当時から「ジェットフィンガー」の異名通り、恐るべき速弾きを披露している横関氏ですが、何より驚かされるのはそこから更に高みへと突き進む氏のギターテクニックであります。
深いビブラート、速弾きとは思えぬトーン。
近年の横関氏のギタープレイを聞けば、ギターを弾く、鳴らすという技量の高さにただ驚かされてしまいます。
アマチュアとプロの差を嫌でも感じさせるようなその迫力は、国内屈指のギタリストと言える存在なのだと思います。

「ZIGGY」、「ZI:KILL」、「LOUDNESS」など一時代を築いてきたミュージシャン達とのバンド活動を続けてきた横関氏。

種々のジャンルの中で、速弾きだけに拘らず、超絶技巧に裏打ちされた様々なプレイスタイルを見せて来たのもミュージシャンとしての懐の深さを感じさせます。

ソロ作品等で垣間見える、ポップさやキャッチーさもまた驚かされるポイントです。
今なお進化を続ける「ジェットフィンガー」。
超絶技巧を極めてもまだ、どこまでも高みを目指す視線の向かう先はどこにあるのか。
限界知らずに見えるその活躍をこれからも期待するベテランギタリストであります。



楽天市場
- 関連記事
-
スポンサーサイト