気になるギタリスト63回目の今回は、比較的若手のギタリスト。
若手といっても、10代の頃からプロのステージに上がりその天才ぶりを発揮したアメリカ人ギタリスト「デレク・トラックス」です。

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デュアン・オールマン」率いるロックバンド「オールマン・ブラザーズ・バンド」のオリジナルメンバーであるドラマー「ブッチ・トラックス」の甥にあたる彼。
幼い頃からその影響を受け、音楽に触れる機会が多かったであろう事は容易に想像出来るものだと思います。
”オールマン・ブラザーズ・バンド”の”デュアン・オールマン”と来れば直ぐに思い出されるのが、名曲「Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)」を生んだバンド、「エリック・クラプトン」が参加した「デレク・アンド・ザ・ドミノス」です。
「デレク・トラックス」の名は、なんとこのバンドから取られているそうです。
まさに、将来バンドマンになることを約束されたかのような周辺環境と名。運命付けられた何かを感じてしまうようなギタリストであります。

そんな彼は、10代後半には自身のバンド「デレク・トラックス・バンド」を結成し活動を開始します。
間近で見てきた偉大なギタリストの影響を受けながら、指弾きでボトルネック奏法を自在に操るスタイルを披露していきました。
このバンドでの活動は、2010年頃まで続きますが、以後ブルースシンガーである妻との活動をメインに据え、バンドも「テデスキ・トラックス・バンド」としてスタートする事となります。

そしてこの「テデスキ・トラックス・バンド」名義で発表した最初のアルバム「Revelator(預言者)」で、いきなりグラミー賞最優秀ブルースアルバム賞を受賞するという快挙を成し遂げています。
しかし、彼の活躍はそれだけには留まらず、自身のバンド活動と並行し2000年頃から叔父在籍する「オールマン・ブラザーズ・バンド」にも正式メンバーとして参加。
まさに大車輪の活躍を見せて来ました。

現在は「テデスキ・トラックス・バンド」の活動に専念する為、「オールマン・ブラザーズ・バンド」からは脱退しています。

彼の愛機と言えばGibson SG。
近年、毎年の様にシグネイチャーモデルが発売されています。
本人使用のSGをイメージし、ピックガードレス、ヴァイブローラーのアームを取り外した姿を再現。
ストップテールピース仕様ですので、ヴァイヴローラーは見た目だけの演出。
個性派ギタリストらしい、格好良いスタイルのSGモデルだと思います。
実力派ギタリスト「デレク・トラックス」。
スタジオアルバムも良いですが、やはりライブ演奏やライブアルバムが兎に角良いです。
寡黙なスタイルのステージングも、彼らしいクールなスタイルに見えます。
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