先進のデジタル技術を活かしたペダル開発でお馴染みの「
tc electronic」が、また面白いペダルエフェクトを開発しました。

TC ELECTRONIC / Mimiq Doubler 《予約注文/10月26日発売予定》
10月26日発売予定。
世界初のリアルなダブリングペダルtc electronic 「Mimiq Doubler」です。
まず、ダブラーとは如何なるペダルか。
ダブリング。ある演奏内容にもう一つ別テイクの演奏を同時に鳴らす事です。
これは、DTMやマルチトラックレコーディングを行っている方にはよく知られている概念だと思います。
同じ内容を複数回演奏し、それぞれを録音。
それを同期させ同時に鳴らす事によってサウンドに変化を及ぼし音に厚みがもたらされます。
1回の演奏を録音したものをコピーし、微妙にタイミングをずらして鳴らしても似たような効果は得られますが、この場合はワンタイムショートディレイを加えた場合と同じです。
ダブリングの場合、複数回同じ内容を録音する事になりますので、そこには録音トラック毎に一音一音の微妙なタイミングのずれが発生することになります。
ピッキングニュアンスも微妙に変化し、それによるトーンにも変化が生まれます。
人間が演奏し録音したものであるからこそ生まれるその揺らぎがダブリングならではの迫力ある音な訳です。
単独トラックを再生しただけでは生み出せなかった迫力が得られ、さらに言えばリズムがよれてしまっている場所などもある程度カバー出来てしまうというダブリング効果。
しかし、ステージ上でこの効果を出そうとするのは難しくもありました。
あらかじめ録音しておいた音源に合わせて演奏するか、二人のギタリストが同じ内容を演奏するか、ショートディレイで代用するか。
他にも、様々なアーティストがいろいろなアイディア出してダブリング効果を再現しようとしてきましたが、リアルなダブリング効果を得るまでには至っていませんでした。
そこで登場した今回の新型ペダル「Mimiq Doubler」。

TC ELECTRONIC / Mimiq Doubler 《予約注文/10月26日発売予定》
独自アルゴリズムにより、タイミングのずれやピッキングニュアンスなどに揺らぎを持たせ、リアルタイムにダブリングサウンドを生成してしまえるという、まさに世界初のペダルエフェクトであります。
しかも驚くことに、一台で最大3つの(揺らぎを持たせた~)クローントラックをリアルタイムに生成。
3トラック分、三回(~それ以上)の演奏/録音分を瞬時に生み出せるというのは相当物凄い話に思えます。
ダブリングトラック数を設定するミニスイッチの隣に並ぶ”THIGHTNESS”コントロールは、ダブリングの精度を制御するコントローラー。
絞れば原音に対してより忠実なダブリング音を生成し、高めに設定すれば、よりルーズなダブリングトラックが生み出されます。
”EFFECT MIX”ノブは、ダブリングエフェクトのミックス調整。
”DRY”ノブは、文字通り(MIX内における)ドライシグナルとのブレンド量調整です。
入出力は共にステレオ対応。
ACアダプター、9V乾電池、どちらも使用可能な2電源方式。
トゥルーバイパススイッチ採用のペダルになります。
ステージでダブリング効果を得る為の機器として考えても革命的なペダルであると感じますが、多重録音の手間を削減する目的として考えても非常に有効な新作であると思います。
一回の演奏で手軽にダブリングトラックが生成出来てしまう便利さは、一度手にしたら手放せない逸品となるやもしれません。
今後、様々な形で同様のエフェクトが開発されていくような気も致します。
デジタル技術の進歩が遂に成し遂げたリアルタイムダブラー「Mimiq Doubler」。
全く恐ろしい機器が開発されたものです。

TC ELECTRONIC / Mimiq Doubler 《予約注文/10月26日発売予定》

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