拘りのイタリアメーカー「
Gurus Amp」から、ランチボックスサイズの真空管”マルチ”アンプが発売になりました。

GURUS AMP 「5015」は、プリ管に12AX7/ECC83を2本、パワー管に5881/6L6GCを2本搭載した真空管アンプヘッドです。
出力は50w。4,8,16Ωのスピーカーアウトを搭載しています。
ここまでは通常の真空管アンプリファイと何ら変わりのないスペックでありますが、本製品はコントロール部がやけにシンプルに見えます。
スタンバイスイッチ含む電源スイッチの隣には、シリアルFXループがアンプ前面に配置されており、コントロールノブに至ってはMASTER、VOLUME、SEXYTONEの三つだけ。
それなりに大出力のギターアンプ/真空管アンプヘッドとしては珍しいフロントマスクであります。

と言いますのも、本アンプの製品コンセプトは”エフェクトボードシステムのサウンドを損なうことなく増幅させるアンプ”または、”アンプシミュレイターやモデリングアンプのパワーアンプとして使用する事”。
通常のインプット隣に配置された”iChannel”インプットには、モデリングアンプで生成された音色にリアルなチューブエッセンスを加えてくれる機能を備えています。
余裕のあるヘッドルームにより、ペダル資産を活かしたり、モデリングアンプのサウンドをより良いものに。
まさに、マルチな使い方が想定出来る設計のアンプとなっております。

シンプルなコントロールパネルの中でも特徴的な”SEXYTONE”コントロールは、3つのフィルターを同時に操作する仕様。
一つのノブ操作でトーンスタックカーブ全体を動かしてくれますので、手軽にトーン調整を行えます。
シリアルループがチューブバッファードになっている点にも拘りが感じられる製品です。
ギターサウンドを作り上げる上でも様々な方法が生まれてきた現代。
アナログとデジタルの共存する今だからこそ開発されたマルチアンプという製品思想。
これからも、より面白い製品が登場してくるのではないかと予感させる新しいアンプの形なのではないかと思います。
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