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ギタリストのお勉強5

 ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その5。

 前回、スリーコードでの伴奏という話をしましたが、今回は其の伴奏とメロディーの協和についてです。

 ギターは伴奏楽器として使われる場面も多いわけですが、伴奏をするに際して気をつけねばならない事は一体なんでしょう?

 それはもちろん、曲の主旋律であるメロディーを引き立たせ、曲全体にまとまりのある彩を加える事です。

 芸術的路線の楽曲ならいざ知らず、通常メロディーを無視した伴奏では美しい音楽にはなりえません。

 そうなると、メロディー音に対して使ってはいけない(使うべきではない)コード/和音というものが出てきます。


 伴奏に使われるコード/和音というものは、それ自体が協和した音の集まりと考える事が出来ます。

 その協和音であるコードの上にメロディーが乗った状態(メロディー+コード)が不協和になってしまうのでは問題です。

 もっとも不協和を産み出す音程関係に短9度が挙げられます。

 -9.jpg

 短9度の音程関係と言うのは、ハ長調で考えるならば、E音と一オクターブ+半音上のF音です。

 以前の記事でお話した、和音の転回という理屈に当てはめて転回してみると、EとF音は半音関係であり、到底協和するとは思えません。

 例えば、メロディーの流れの中でF音がある小節があるとします。其の小節全てをEのコードで演奏するというのは問題があるわけです。

 なぜならば、Eコードのルート音であるE音と、メロディー上のF音が短9度関係の不協和を作りだしてしまうからです。

 メロディーは動きあるものが普通ですから、F音以外の音が其の小節内に含まれているかもしれません。

 その小節内のF音以外とEコードが協和関係だったとしても、メロディーがF音になった瞬間に不協和になってしまうのではぶち壊しです。

 こういった場合には、Eコードと性質や響きの似たほかのコードで代用するのが現実的です。


 では、Cメジャーコードだとしたらどうでしょう?

 Cメジャーコードの構成音は、C・E・Gです。

 この場合もまた、長三度音程のE音とメロディーのF音が短9度関係になりぶつかる事になります。

 Cマイナーコードならば、構成音はC・E♭・Gとなり短9度関係は回避出来ます。 


 もう一つ付け加えるならば、短9度関係はあくまで短9度関係であり、2オクターブ以上離れたEとFではこの限りではありません。


 転回して半音関係が不協音程だというのならば、長7度関係も同じではないか?と思われるかもしれません。

+7.jpg

 長7度をハ長調で考えるならば、C音とB音、F音とE音の関係です。

 たしかにこれらの音程関係も転回してしまえば半音関係です。

 ですが、実際に聞き比べて頂ければ分かるのですが、長7度に比べ短9度の方が圧倒的に濁りは強いです。

 普通、メロディー音は伴奏よりも上の音程にあるという前提から、C音上のBやF音上のEは問題になりません。


CM7.jpg

 ハ長調の四和音ダイアトニックコードを見てみると、Cをルートとする四和音はCM7(Cメジャーセブンス)です。

 これは和音の中に、CとBという長7度関係を持つ協和音です。

 こういったことからもメロディーと伴奏の間に長7度があっても問題にならないと言う事がお分かり頂けると思います。


 不協和とされている短9度にも例外はあります。

 ハーモニックマイナーなどのドミナントセブンス上の短9度が其の例で、これは協和音扱いとされています。


 また、音楽表現の中には、あえて短9度や不協和なアンサンブル/コードを使い、不安感や恐怖感を表現したりしている作品もあります。

 たとえ不協和な短9度といえども要は使いようと言う事なのかもしれません。


 しかし、美しい楽曲というものを意識するのであれば、この不協和を無視していては成り立ちません。

 短9度と長7度など、音程と協和の不思議を考えてみるのも面白いでしょう。





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