ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その6。
今回は、ギター演奏する時には必ず必要になるであろう、コード(和音)その種類です。
普段、何気なくこのコードはGだのEだの使っていると思いますが、そのコードはどう成り立っていてどんな種類があるのかと言うお話です。
ギター伴奏においてCというコードは、あまり使わない部類のコードかもしれませんが、分かりやすくする為にルート(根音)がCのコードを基準に見て行きたいと思います。
先ず和音の基礎となる三和音から。

左が有名なドミソ。Cメジャーコードです。
根音Cから長三度上のEと完全五度上のG、C・E・G三つの音で成り立っています。
TAB譜の押さえ方ですと、五弦3フレットが根音のCにあたり、二弦と一弦は1オクターブ上のCとEが乗っかっているような形です。
このメジャーコードの三度音程が半音下がると右のCマイナーコードになります。
根音Cから短三度上のD♯(E♭)と完全五度上のG、C・D♯・Gという三つの音です。
TAB譜の押さえ方で確認してみると、ルートCと完全五度上のG、そこから1オクターブ上のC・D♯・Gが乗っている形です。
低音部分のCとGの間にD♯は要らないのか?と疑問に思われるかもしれませんが、和音構成音の並びは順不同という和音の転回に当てはめて考えると低音部分のD♯音は必ずしも必要であるとは言えません。
和音全体で構成音がC・D♯・Gという三つであれば、並びや音の数は問題ではなく、Cマイナーコードとして機能します。
つまり、この形から五弦・四弦を省略して一・二・三弦のみを弾いたとしても、構成音はCマイナーであり、省略コードとして機能すると言えます。
このように三度音程の変化がコードの性質を変える重要な役割を担っています。
ロックでよく見かける五度コード(パワーコード)は、この三和音の基本形から三度音程を省略した形と考える事が出来ます。
五度コードがメジャーでもマイナーでも使えるというのは、コードの性質を決定付ける三度音程が省略されているからだと解釈する事も出来ます。
次に、基本形である三和音にもう一つ音を加えた四和音です。

左からCセブンス(ドミナントセブンス)、Cメジャーセブンス、Cマイナーセブンス、Cマイナーメジャーセブンスとなっています。
それぞれ、
Cセブンスは、Cメジャーコードに更に短7度音程であるA♯(B♭)を加えた形。
Cメジャーセブンスは、Cメジャーコードに長7度音程であるBを加えた形。
Cマイナーセブンスは、Cマイナーコードに短7度であるA♯(B♭)を加えた形。
Cマイナーメジャーセブンスは、Cメジャーコードに長7度音程であるBを加えた形です。
どれも、基本形であるメジャーやマイナーコード三和音の上に、短7度もしくは長7度音程が組み合わさった形です。
次回へつづきます。
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