ボディ材がイチョウという興味だけで選択してしまった様な新たな練習用ギター。
IKEBE Jungle Guitars IJG250(RRD/M)。
写真では分かり難いと思いますが、退色した赤といいますか、朱色と言いますか、少々特殊な色味です。

同様の入門用ギターを楽器店店頭で見ても、本当に最近の廉価ギターのクオリティには驚かされますが、IJG250
を初めて見た時にも大いに驚かされました。
こんなギターが一万円しない価格で買えるなどと、若い頃の私には想像もつきませんでしたから。
イケベ楽器店Webサイトで確認できるスペックは以下の通り。
BODY: SolidWood (Ginkgo)
NECK: Maple
FINGERBOARD: Maple/350R
PICKUPS: Original Singlecoil P.U×3
SCALE: 648mm/22f
一目見た感想は、とにかく「しっかりとしているな」という印象。
よくよく見れば、細部のチープ感は否めませんが、この価格でこのクオリティ、なかなか侮れません。
個人的には、この絶妙なチープ感がまた、たまらなかったりもします。

ピックガードを外してみた様子です。
オリジナルシングルコイルとされているピックアップは、一般的な廉価モデルによく見られるバータイプのマグネットが底面についたタイプの物ですね。
はんだ付けなども意外と丁寧。
唯、背面のスプリングアンカーへと伸びるアース線が短く、メンテナンスするのが少し大変そうです。
どうにかボディ上にピックガードを裏返せたので、なんとかなりそうではありますが。

ボディザグリは準?弁当箱。フロントピックアップ用に一つ掘られ、センターリア用のザグリが繋がっているタイプです。
きっちり3シングルにザグリがされている個体もあったようですが、この辺は仕様変更されていった部分なのかもしれません。

ヘッド形状は一般的なオールドストラトのコピー。
トラスロッド調整はヘッド側で調整出来る様になっています。
カモメ型のテンションピンが付いていましたが、手持ちの筒型のものに変更しました。
ナットの加工はそれなり。
若干、一弦の溝が深すぎる気もしましたが、許容範囲です。問題があれば、後で何とかしようと思います。
フレットは至って普通のフレット。最近のフレットに比べれば細いですが、ビンテージほど細くもありません。
フレットエンドの処理もしっかりされていて好印象です。
いくつか表面の粗いフレットもありましたが、軽く磨いてやる事で何とかなりそうです。

メイプル指板は貼りメイプルですので、ネック裏にトラスロッドを埋め込んだ跡はありません。
ネックはサテンフィニッシュでさらさらとした手触り。なかなか好感触です。
しかし、一週間も練習するとさらさら感は消え、グロスフィニッシュ同様のつるつる手触りに。
ペーパーがけでもしてやればさらさらに戻るでしょうが、つるつる状態でもなかなか好感触なのでしばらくこのまま様子を見たいと思います。
現代的なネック設計に比べれば、太め・幅広めですが、私としては極端な程には感じません。
幅に関して言えば、
先代練習用ギターの方がハイフレット部分になる程幅広で太いネックでした。
音の方はといいますと、Fender Japan製のストラトレプリカしか所有した事のない私が言うのもなんなのですが、ストラトテイストを少し感じる事が出来ました。
ハーフトーンはややストラト風ですが、以前所有していたストラトレプリカの記憶を辿る限り、少々物足りない感じはします。
バータイプのセラミック磁石ピックアップですから、シングルながら出力は大きめで、現代的であると言えます。
ストラト風かは別として、これはこれでなかなか良いピックアップに感じました。
価格が価格ですし、然程ピックアップに期待していなかった分、良い印象を受けました。
気になるイチョウ材ボディですが、初めて弾いた感想としては結構響くなという印象。
普段私は、アンプに接続しないまま練習している事が多いのですが、楽器をやらない妻が今度のギターは良く響く、音が大きく感じると言っておりましたので、あながち私の錯覚でもなさそうです。
イチョウと言うギターには珍しい材ですが、これまたなかなか良いと感じました。
ともあれ、個人的には久々のストラトキャスター。
今更ながら舟形ジャックプレートの使い勝手の良さに感動し、それっぽい音にワクワクしながら大満足でした。
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