ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その65。
今回はコード進行を考える上で役に立つ”リレーテッドコード”という考え方について。
”リレーテッドコード”とは、スムーズなコード進行を促す為にドミナントコードの前に置かれるコードの事で、一般的にはドミナントコード(V7)の前にIIm7を挿入する形となります。

すなわち、
ツーファイブの流れを作り出す事とも言えます。
しかし、ドミナントモーションを起こすコード進行を考える上でツーファイブ進行はポピュラーな形である筈です。
なのにあえて”リレーテッドコード”と言う意味は?という話になりますが、このリレーテッドコードがターゲットとするドミナントコードは、必ずしも
スケール上のV7である必要がないという考え方なのです。
つまり、如何なるドミナントセブンスの前にでも挿入が可能。

ターゲットとなるドミナントセブンスコードをVとしてみた場合に導き出されるIIm7(※)を任意に挿入することが出来ます。
※ ドミナントセブンスから見て完全四度下をルートとするm7コード
この考え方を利用すれば、ダイアトニックコード外のドミナントを利用する
セカンダリードミナントの前にこうしたリレーテッドコードが挿入出来るという事となります。
ターゲットから見たIIm7を挿入することで、リレーテッドコードとドミナントセブンスによるスムーズなコード進行(ツーファイブ)を生み出し、さらに次のコードへと向かう流れを生み出そうという考え方。
聞くものの錯覚を上手く利用したコード進行の組み立て方であります。
こんな手法/考え方を頭の隅に置いておけば、手に込んだコード進行に滑らかな流れを与えてやることが出来るかもしれません。
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