気になるギタリスト27回目は、怪奇なルックスとハードなサウンドで世界を席巻したバンド「マリリン・マンソン」の元ギタリスト、JOHN5です。

1994年、Red Square Blackというバンドのギタリストとしてデビュー。
Red Square Blackは、1990年代のLAクラブシーンから産まれたバンドで、現在のJOHN5とは音楽性もギタースタイルも違い、当時は本名のJohn(William)Loweryとして活動していました。
Red Square Blackは短いツアーの後に解散。
その後、幾つかのバンドのギタリストとして活動したJOHN5は1998年、当時ジューダス・プリーストを一時離れていたメタルゴッド「ロブ・ハルフォード」率いるインダストリアルメタルバンド「2wo」のギタリストとして活動する事になります。

派手な衣装に奇抜なメイクという現在のJOHN5へと通ずる姿をステージ上に見ることが出来ます。
この、奇異とも言える圧倒的なステージパフォーマンスに目をつけたのがマリリン・マンソンでした。
前任ギタリスト脱退後、新たなギタリストを探していたマリリン・マンソンはJOHN5にバンド加入を打診。

こうして、マリリン・マンソンのギタリストJOHN5が誕生しました。
JOHN5という名は、マリリン・マンソンの五代目ギタリストになった事から付けられた名です。
奇怪なメイクとステージパフォーマンスを展開するマリリン・マンソンとJOHN5の相性は抜群に見えましたが、バンド内での不和が囁かれる等、その活動は順風とは言えず、2004年に同バンドを脱退。
同じ時期、当時ソロ活動中だったヴァン・ヘイレンのボーカリスト、デビッド・リー・ロスとも活動するなど、奇怪なルックスとはかけ離れた広い音楽性を感じさせる活動もしていました。
それも其のはず、奇怪なルックスと早弾き、攻撃的なサウンドというイメージの強いJOHN5ですが、彼のソロアルバムを聞けばその音楽性は実に多彩で、ポップなものからカントリーまで弾きこなす実に幅の広いテクニカル派である事が分かります。
2009年には、彼自身が長年のファンであったと言うサザンロックの雄「レーナード・スキナード」のアルバム製作に参加する等、これまで彼の名がクレジットされたアーティスト/アルバムの数は相当な数に上り、ジャンルの垣根に囚われない活動の幅広さとギタリストとしての懐の深さを表していると言えるでしょう。

メタル系のギタリストとしては珍しく、テレキャスタータイプを愛用しているJOHN5。
世界初のエレキソリッドギターであるテレキャスターのファンである事を公言しています。
彼自身、ビンテージのブロードキャスターを所有している程の熱の入れ様です。
ステージ上では、リアピックアップがダブルコイルのオリジナルテレキャスターを使用しているJHON5。
FenderブランドやSquierブランドから、様々なタイプのJOHN5シグネイチャーモデルも発売されています。

見た目の異様さやサウンド・パフォーマンスの過激さから敬遠してしまう方も多いかと思われますが、ブルースやカントリーへの造詣も深く、実に様々な色彩を発揮するギタリストです。
ソロ・バンド活動共に今後ますますの活躍が期待出来るギタリストであると思います。


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