今や世界的な人気アンプブランドとして認知されているドイツブランド、「
Hughes & Kettner」。
青く光るブランドロゴと真空管とが大変印象的なアンプリファイ製品が有名です。
この「Hughes & Kettner」が開発した新型アンプリファイ「Black Spirit」が、いよいよ11月14日発売開始となります。
例によって、本体前面に刻まれたブランドロゴが青く光る新型「Black Spirit 200」でありますが、一つ変わった点にお気づきただけますでしょうか？
そうです。真空管の姿が見えません。
それも当然。Hughes & Kettnerの新作「Black Spirit 200」は、”非”真空管搭載型。
”Spiritテクノロジー”と名付けられたまったく新しい技術によって、チューブアンプの物理特性をアナログ回路で再現したというトランジスタアンプなのであります。
従いまして、本体重量3.6ｋｇと見た目に反しかなり軽量なモデルとなっております。
この辺りは非真空管型ならではの軽さと言えるでしょう。
「Black Spirit 200」の名が示します様に、最大出力は200ｗ。
スイッチ切り替えにより、2ｗ、20ｗでの稼働も可能となっております。
チャンネル数は4。（Clean/Crunch/Lead/Ultra）
センドリターン搭載、MIDI対応など最新の機能を取り揃えています。
さて、問題の”Spiritテクノロジー”なるものですが、”世界初となる真のパワーアンプサギングコントロールを搭載”とも説明されております。
このパワーアンプサギング（※）機能は、どんなボリュームの時でも真空管アンプの挙動を限りなく再現出来るという機能でありまして、これにより真空管を使用しないアンプリファイながらも真空管アンプに匹敵するサウンド得られるものとなっているそうです。
※ チューブに高い負荷がかかった状態で、チューブへの電源電圧が急低下する現象。
元々が真空管のプロフェッショナルメーカーですので、その彼らが自信をもって送り出した”Spiritテクノロジー”。かなり期待出来る仕上がりなのではないかと思われます。
ある意味、モデリングアンプとも呼べる様なBlack Spirit 200。従いましてエフェクトなどの機能も充実しております。
ディレイやリバーブ、モジュレーション、キャビネットシミュレイターなども完備。
当然、プリセット機能も備えており、128通りのセッティングを記憶し、瞬時に呼び出す事も可能です。
もちろんDI出力も備え、そのままレコーディングにも対応。
200ｗの大出力なのに多機能。
万能といっても差し支えない程のモンスターアンプリファイであると思います。
真空管製品イメージの強いHughes & Kettnerからこうした製品が発売されるというのも少々驚きでありますが、これも時代の流れ。
少しでも手軽に、扱いやすく、多機能。それでいて故障しない（さらに言えば軽量）。
そのあたりを追い求めて行けば、アンプリファイは自然とこうした形態になっていくのかもしれません。
時代の最先端を行くBlack Spirit 200。
少々贅沢な買い物となるかもしれませんが、マイルームでの使用も余裕でこなせるというのも大変魅力的なポイントだと思います。
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