エレキギターには通常のラインナップとは別に、アーティストシグネイチャーモデルと呼ばれる有名アーティストこだわりのモデファイを施された特別モデルが販売されています。
アーティスト好みのサウンドに仕上げる為に材が変更されていたり、特別な配線やコントロールの変更、パーツの変更や豪華な装飾等、有名アーティスト本人使用の機材と同等か近いスペックの物として作られるので、自然と高価な製品が多くなります。
完全なワンオフ物は別として、有名メーカーモデルを愛用するアーティストも多く、Fender社製ギターにモデファイを施したFenderシグネイチャーモデル等も発売されています。
面白いのは、Fenderの廉価ブランドとして知られるSquierでもFender系のアーティストモデルを発売しており、伝統のFender系ギターでありながらアーティスト拘りのモデファイを施された特別なFenderモデルがラインナップされている事です。

Squier / Avril Lavigne Telecaster Skull
世界の歌姫として知られるアヴリル・ラヴィーンモデルのテレキャスター。
ギターを掻き鳴らしながら歌う印象の彼女らしく、エスカッションマウントされたシンプルなダブルコイル×1仕様。
スカルインレイにブラックピックガードとマッチングヘッド、シックな印象です。
本来、トーンコントロールのある位置にアウトプットジャックが装備され、3Wayスイッチによりダブルコイルをシングルコイルとして作動させる事が可能になっています。(リア側シングル⇔ダブルコイル⇔フロント側シングル)
6wayブリッジ搭載と現代的なテレキャスターだと言えます。

Squier / Avril Lavigne Telecaster Black
こちらもアヴリル・ラヴィーンモデルのテレキャスター。
仕様はスカルモデルと同様ですが、星型インレイとチェック柄のピックガードとポップな印象です。

こちらは、
気になるギタリストでもご紹介した、元マリリン・マンソンのギタリストであるJhon5モデル。
前後ダブルコイル仕様ですが、リアピックアップは通常のテレキャスター同様、ベースプレートにマウントされています。
ピックアップコントロールスイッチは、ボディ上に移動され3wayトグルスイッチに変えられているというレスポールライクな仕様です。
ミラーピックガードが印象的です。

こちらは、仮面のヘヴィラウドバンド、スリップ・ノットのギタリストであるジェイムズ・ルートモデル。
拘りのマホガニーボディが特徴のテレキャスター。
1ボリュームと3Wayスイッチとシンプルコントロールです。
コントロール系はボディに直接配置されており、3Wayスイッチはストラトキャスターの様に斜めにセッティングされています。
アッセンブリカバーの金属プレートが無いだけで、テレキャスターと言えども随分印象は変わるものですね。
本人使用のテレキャスターはEMGのアクティブピックアップ仕様ですが、こちらはパッシブピックアップ仕様です。

続いて、カナダのロックバンドSUM41のボーカルギター、デリック・ウィブリーモデル。
ダブルコイル×1、1ボリューム、1トーン仕様。
カバードハムバッカーはダンカンデザインドピックアップになっています。
印象的なクロス柄とテレキャスターカスタムの様な大型ピックガード、ラージヘッドと個性的なルックスです。

こちらもラージヘッドに大型ピックガード搭載タイプのテレキャスター。
アメリカのバンド、フォール・アウト・ボーイのギタリスト、ジョー・トローマンモデルです。
H-S-H配列のダブルコイル×2、シングルコイル×1という仕様。
本来、ピックアップセレクターに当たるスイッチはキルスイッチになっていて、2ボリューム、1トーンともう一つはロータリースイッチのピックアップセレクターになっています。
現在、Squierギターの指板Rは241Rの製品がメインですが、これらアーティストモデルは305Rの製品が目立ちます。(旧来FENDER系は184R位が多かったです)
現代のアーティストはより平坦な指板を好む傾向があるという事かもしれませんね。
テレキャスターばかりになってしまいましたが、Squierアーティストシリーズにはジャガーのアーティストモデルやムスタングベースのアーティストモデル等色々ラインナップされていて面白いです。
廉価ブランドであるSquierですから、アーティストモデルと言っても比較的低価格な製品が多いのも珍しい所ですね。

Fender Japan / Richie Kotzen Signature

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