エレキギターをやっている人ならば、必ずと言って良いほど所有していると思われる周辺機器、チューナー。
近頃は、ギターヘッドに挟むだけで簡単にチューニング出来る、クリップ式のチューナーが人気の様です。
スタジオやライブでギターを弾く方等は、エフェクターボードにコンパクトなチューナーを設置している方も多いかと思います。
チューナーを選ぶ上で重要な事はといえばもちろん精度な訳ですが、今時の製品は最低限の精度をクリアしたものばかりだと思いますので、この点はあまり気にしなくても良いと思われます。
次に意外と重要なのが、レスポンス。
弾いた弦を瞬時に判別し、音程を即座に表示してくれる事が望ましいですが、このレスポンスは機種ごとに結構異なると言えます。
高品位なチューナーになれば、比較的出力の低いギターでも即座に反応を示してくれるので、調律をする時のストレスが少ないです。
そしてもう一つ、チューナーに求められる重要な点は視認性の良さです。
大きな音程表示、分かり易いインジケーターなども重要です。
暗い場面での使用を想定したバックライト搭載のチューナーなど、用途に合わせての選択も必要になってきます。
視認性を上げる簡単な方法として、チューナー自体をある程度大きくすれば良いと言う考えも出来ます。

KORG / Chromatic Tuner pitchblack+ PB02
チューナーを大型化すれば、表示を大型化出来、視認性も向上しますし、ボタンオペレーションからペダルコントロールに変える事も出来ます。
1980年代後半、チューナーメーカーとしても良く知られるKORGブランドから革新的なチューナーが発売されました。DT-1proというチューナーです。
それまで有りそうで無かった、ラックマウントタイプのチューナーで、フルサイズラック(幅482mm)と大型化することで、視認性を大幅に向上させる事に成功しました。
その扱い易さは、元々ラックにシステムを組み込んでいたプロギタリスト達に愛用され、大型で見やすいチューナーのさきがけとなりました。
其の後もKORGブランドからDT-1pro後継のラックマウントチューナーが発売されて行きましたが、2013年新型のラックマウントチューナーが発売されました。

KORG / PitchBlack Pro
先ず驚きなのが其のサイズ。
フルサイズラックマウントを念頭に作られていますので、幅430mm(ラックマウントアダプター装着時482mm)高さ44mmなのは規定どおりですが、奥行き何と脅威の49mm。
奥行き49mmと短くなった事で、ラックマウントアダプターを底面に取り付ける事により、本体を斜めに床置きする事が可能になりました。
延いては、エフェクターボードの中にも設置可能になったと言う事です。
精度に関しては言うに及ばず、大型ビジュアルメーターで視認性も良く、3パターンのメーター表示方式を持ち、ケーブル断線を判別できるケーブルチェッカー機能を搭載。実戦的な機能が組み込まれています。
ラックマウントというとプロ仕様で高価なイメージがつきまといますが、こちらのPitchBlack Proは定価13125円、実売価格は10000円程度となりそうなので、下手なコンパクトチューナーより安価である点も見逃せません。
調律はギターと切っても切り離せない作業ですので、そのストレスはなるべく少ないに越した事はありません。
ラックやエフェクターボード内はもちろんの事、普段ギターを練習する部屋の一角に設置しても良いと思います。

Epiphone / Les Paul Player Pack Ebony

石橋楽器店
- 関連記事
-
スポンサーサイト