ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ91回目。
今回は、運指などのフィジカル的な難しさではなく、音楽表現的な難しさのある(感じられる)フレーズ練習。
裏のタイミングでのチョーキングフレーズ。
裏拍でのベンドです。

ベンド(/チョーキング)技術は、ギターらしい表現力をアップする為に頻繁に用いられる技術でありますが、簡単に思いつくのはというと、上記のような小節の頭にベンドが来るパターンだと思います。
これは、ここでベンドを挟むぞとタイミングも取りやすく、良く用いられる形態だと思います。
しかし、ベンドのタイミングは常に表拍でなければならないという決まりはありません。

従って、こうした裏拍のタイミングでベンドが行われる事もあります。
といいますか、別段珍しいケースでもありません。
ベンドが裏拍に来るのも良くあるパターンで御座います。
そうなれば、「これって特に難しい事?」とお思いになられるかもしれません。
運よくコピーしたい楽曲にこうした裏拍のベンドが出てくれば、それをコピーしようと耳で捉え、把握し、すんなりこなせてしまうものかもしれません。
むしろ、裏拍の中でフィーリング的なものまで考えて演奏しているものだと思います。
しかし、こうしたフレーズを自分で創作しようとなると少し難しくなったりもします。
大抵の場合、(多くの場合自然と)表拍にベンドを持ってきてしまうものですから。

しかしながら、(小節の頭に休符を挟まなくとも)ブラッシングなり空ピッキングなりを挟んでやれば、簡単に裏拍のベンドを作り出す事は可能です。
出来上がったフレーズにこうした考えを入れ込んでやれば、簡単に裏拍ベンドフレーズが出来上がります。
こうするだけであら不思議。
単純に表拍にベンドを持ってくるよりも、少し通な感じのフレーズが出来上がります。

同様に、長いベンド音を元へ戻す(チョークダウン)するタイミングも裏拍を意識してみると、より面白いフレーズが出来上がるかと思います。
演奏技術としては特に難しくない裏拍のベンドですが、やはりいきなりやろうとすれば少々混乱するものです。
タイミングの取り方やフィーリングの出し方など、意識して練習しておくと良いと思います。
そして、裏拍のベンドという考え方を頭に置いておけば、創作する際にもすんなり活用出来る様になるかと思います。
当然世の中には、もっと難解な譜割りのフレーズにベンドが挟み込まれている場合もあります。
それが効果的であるかどうかを考えるのはもちろん必要ですが、面白いフレーズを考える際にはベンドを挟み込むタイミングを一考してみるのも音楽の楽しさをアップさせる秘訣かもしれません。
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