気になるギタリスト93回目は、1970年代に活躍したイギリスのハードロックバンド「Free」のギタリスト、「ポール・コゾフ」です。

僅か3年程の活動期間でありながら、後世に与えた影響は計り知れないとされる「Free」。
ハードロックファンの方にはお馴染みの存在であると思われます。
しかしながら、同様の時期にハードロックの王とも言える「Led Zeppelin」が活躍していた為か、(今となっては特に)一般にはあまり知られていない存在かもしれません。
Led Zeppelinの
ジミー・ペイジと同じように、「ポール・コゾフ」の愛機も主にレスポールモデル。
同じ時期の英国のバンドでありハードロックのギタリスト。
そして、レスポール愛用者と自然と比較された存在になってしまうのは仕方の無いことかもしれません。

しかしながら、何処か計算されつくした知的さを感じさせるジミー・ペイジとは違い、ポール・コゾフのプレイはよりエモーショナルなスタイル。
理屈抜きのノリ重視と言ったギターソロなど、ポール・コゾフらしい魅力に溢れたものだと思います。
バンドとしても、よりブルース主体のハードロックであり、Led Zeppelinとはまた違った(全然別の)ハードロック路線でもあります。
1971年、英国チャート入りを果たした代表曲”All Right Now”を発表したFreeですが、当時メンバーの平均年齢は20歳だったというのですから驚き。
そんな若さであのギタープレイを見せていたと考えると驚かずにはいられません。
そんな若い時分から才能を発揮したポール・コゾフが、今現在ジミー・ペイジ程の知名度を得ていないのは何故かと不思議に感じるところですが・・・
僅か25歳という若さで亡くなっています。

当然Freeも解散。
今では伝説としてその名を残すのみとなってしまいました。
英国のハードロックと聞いて、Led Zeppelinと答える方は多いと思います。
しかし、Freeという伝説、そこにポール・コゾフと言う若き天才が居た事はあまり知られていないのが少し寂しく思えます。
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