知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
今回は、ロックらしいリフやフレーズをどう作り出すか?
そんな場合に役立つ、ちょっとした考え方の工夫。その方法です。
まずは、Aマイナーコードがそこに割り当てられているとして、何かギターリフかフレーズを考えようとしてみます。
なんとなくパワーコードをバーンと鳴らすだけでも良いのかもしれませんが、何か格好良さげな物を。

こうした場合やはり便利なのが
ペンタトニックスケールであります。
今回は特に、ブルーノート(赤丸部分、D♯)が含まれているブルースペンタトニックを利用してみる事にしましょうか。
しかし、いきなりそんな事を言われましても、初中級者の方は一体ここからどうすれば良いのか、さっぱりわからないと言う状態になってしまうかもしれません。
もちろん、このスケール内の音を使ってリフやフレーズを作れば良いという話なのですが、こんな基礎練習の様な物を見せられてもどこから手を付ければよいのか。良く分からないのではないかと思います。
勘の良い方であれば、コードがAなのだからとりあえずAのパワーコードを鳴らし、あとは適当に単音弾きを加えればよいのではないか?とお考えになられるかもしれません。
それでも正解です。
ただ、もっと手軽に、よりギターリフらしいモノを生み出す事は出来ないだろうか?・・・

そこで、最初のペンタトニックスケールのポジションを少し分解してみます。
分解というか、指板を広く見て、どこに同じ音があるのかを確認します。
図以外にもスケール内の音が出るポジションは他にありますが、使えそうな(フィンガリングがし易く押さえやすそうな)音だけを適当にピックアップしてみたのが上記図です。
こうしてみると、赤丸で囲んだ部分にロックギターでよく使われるAのパワーコードがあるのが確認出来ると思います。

まずは、これを起点に、解放弦の音などを絡めてこんなフレーズはどうでしょう。
初めのポジション表だけ見て、リフを作れと言われると困ってしまう様でも、こうすると、有名なロックレジェンド達が弾いた様なリフが簡単に作れてしまうと思います。

さらに今度はEマイナーで。
Eマイナーは0ポジションからの位置になりますので、高音側に数音増やして考えてみます。

今度は、高音弦側を利用したこんなフレーズ。
これも、基本的なポジション図だけを考えると出てき難いフレーズですが、指板を広く見て考えると簡単に思いつくモノだと思います。
とにかく色々使えるペンタトニックスケールも、基礎練習でばかり触れていると、それを一体どう活用すれば良いのか少し分かり難く思えるものかもしれません。
しかし、ギターの指板上には同じ音が出る別のポジションが複数存在します。
やはりギターは人間が扱うものですので、押さえやすいポジション、使いやすい組み合わせ等が自然と良く使われます。
あまりポジション表通り、練習時の様な使い方(運指)はされないのです。
指板を広く見て、あとはリズムを工夫したりすれば同じペンタトニックスケールを利用したものでもかなり面白いものが作れるのではないかと思います。
最近ではルーパーなどもどんどん身近な物になっていますので、こうして作ったリフを録音してさらにフレーズを弾いてみたりするとより色々なアイディアが導き出せるのではないかと思います。
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