今や歪み系エフェクターの一つのジャンルとして定着した「オーバードライブ」。
ハードな歪みのディストーションに対してよりナチュラルなオーバードライブは、「オーバードライブサウンド」なんていう言葉の使われ方をするなど、今ではポピュラーなエフェクターの一つです。
オーバードライブと呼ばれるエフェクターが発売されたのは1970年代後半。
それまで、アンプによる歪みサウンドやファズ、ディストーションといった選択肢しか無かったギターサウンドに新たな方向性を示したのが、BOSSのエフェクター、
オーバードライブOD-1でした。
オーバードライブと名付けられたそのエフェクターは、既存のディストーションエフェクトよりもナチュラルでマイルドなサウンドが特徴で、様々なジャンルのギタリストから高評価を得ました。
アンプをクリーンセッティングにしての単体使用はもちろんの事、チューブアンプのブースターとしても使われる等、幅広いセッティングに対応出来るその使い勝手の良さも人気となった理由でしょう。
こうして、現在へと続く「オーバードライブエフェクト」の地位を獲得したBOSS OD-1。
それに加えもう一つ、オーバードライブの歴史を語る上で欠かせない名オーバードライブがあります。
その名機種とは「Ibanez TS-808 TUBE SCREAMER」です。

BOSS OD-1と並んで、伝説と言っても過言ではないくらい有名なオーバードライブペダルです。
TS-808は、1979年頃発売されたオーバードライブペダルで、現在でも復刻版として販売されています。
同時期に国内向けとしてMAXONブランドとして販売されていたのがOD808。

こちらも現在でも入手可能な、名オーバードライブペダルです。
80年代、プロギタリストのエフェクターボードを覘けば、BOSS OD-1かIbanez TS-808(OD808)のどちらかがセットされている事が多く、あのギタリストは○○派だなんて言う話題を良く目にしました。
ギタリストそれぞれの好みやトータルでのセッティングに合わせて選択されていたはずですが、BOSS OD-1の方は、どちらかと言うと煌びやかなオーバードライブ。
Ibanez TS-808の方はウェットでマイルドな傾向がある様に思います。
今や定番歪みエフェクターとなったオーバードライブ。
BOSSの現行製品OD-3でも、復刻版Ibanez TS-808でも、現代的なハードドライブサウンドを想像すると期待はずれかもしれません。
オーバードライブペダル単体でそういった現代的な強い歪みサウンドを得るのは難しいからです。
しかし、これら名オーバードライブペダルで得られる音色は非常に魅力があるもので、アンプとの組み合わせや他のエフェクターと組み合わせる事で現代的な音色を得る事が可能になると思います。
オーバードライブペダルをブースターとしての活用しても良いと思いますし、クリーンブースターをオーバードライブの前にセットして使用する等、色々と研究してみると面白いと思います。



楽天市場
- 関連記事
-
スポンサーサイト