気になるギタリスト98回目は、イギリスの大御所ヘヴィメタルバンド「IRON MAIDEN」のギタリスト「デイヴ・マーレイ」です。

ベテランバンドに良くあるメンバー交代や再加入などの紆余曲折を経て、現在ギタリスト3人体制となっているIRON MAIDENでありますが、彼はデビュー当時から変わらぬ唯一不動のギタリストであります。
しかし、IRONMAIDENをよくご存じない方であれば、そのどれが「デイヴ・マーレイ」その人なのか?とお思いになる事でしょう。
ここ最近ですと、一番お顔がぽっちゃりしていらっしゃる方(笑)が「デイヴ・マーレイ」です。
とにかくガタイの良い「エイドリアン・スミス」、金髪、ロングヘアーなのが「ヤニック・ガーズ」と覚えておくと彼の姿がわかりやすいと思います。

容姿の話はさておき、「デイヴ・マーレイ」のプレイスタイルについてですが、ヘヴィメタルギタリストという事で超絶技巧なのは当たり前。
見事な速弾きを披露するソロイストでもあります。
しかし、世界にこれだけ速弾きギタリストが溢れている現在、驚くほど速いかというとそうでもありません。
彼は(速弾きを含め)とにかく綺麗なテクニックを披露するギタリストであります。
それこそギターテクニックの教科書に載るような、ベンド、ヴィブラート、トリルなどを巧みにこなしながら速弾きを行う素晴らしい技術の持ち主なのです。

彼愛用のストラトにはロック式トレモロが搭載されておりまして、レスポールモデルを使用する際にもロック式トレモロが搭載されたものを使用しています。
アーミングを行いながらのトリルなどは、ヘヴィメタルギタリストでありながらどこか上品さを漂わせるハイセンスなテクニックが大変印象的であります。
全てにおいてクラシックメタルのお手本の様な「デイヴ・マーレイ」。
ベテランならではの技術とそのスタイルを貫き通すその姿。
音楽の流行もギターの表現も目まぐるしく変わってきた今となっては、大変貴重な存在になっているのではないかと感じます。
最近また積極的に来日公演を行う彼らには、これからも長く活動を続けていって欲しいと願っております。
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