気になるギタリスト99回目の今回は、ノルウェー出身ブラックメタル界の大御所ギタリスト「オルヴェ・エイケモ」です。

彼が観客の度肝を抜くような姿で音楽シーンに登場したのは1991年。
ブラックメタルバンド「Immortal」のフロントマンとしての登場でした。

以降、一貫してこの姿を守り、怒涛の様なギターリフを刻み、叫び続けて来たのが「オルヴェ・エイケモ」であります。
ちなみに「アバス・ドゥーム・オカルタ」というステージネームを名乗っており、フロントマンであった彼アバスこそImmortalであったと言える存在でありました。

では、であった。と何故過去形なのか?
それは、Immortalフロントマンである「オルヴェ・エイケモ」と彼以外のメンバーの間に軋轢が生じてしまい、2015年に解散という憂き目にあってしまったからです。

彼は、バンドのフロントマン/ボーカリスト&ギタリストとして活躍しただけではなく、時にはボーカル/ベースとして、またレコーディングではドラムまで演奏するなど、まさに大車輪の活躍を見せていた存在です。
当然、バンドの中心人物であった彼はImmortalの継続を望みましたが、その使用権は彼以外のメンバーの手に渡る事に。
なんとも皮肉な結果でございます。

従いまして、2018年にもニューアルバムを発表しているImmortalですが、そこに「アバス・ドゥーム・オカルタ」=「オルヴェ・エイケモ」の姿はありません。
しかし彼は今、「ABBATH」のフロントマンとして、変わらぬ姿で活動を続けております。
今現在、決して人気の主流とは言えないブラックメタル界で、その姿含めたロックエンターテイメント性を発揮し続ける彼の様な存在は非常に貴重であると思います。
バンドの分裂などの不幸を乗り越えてステージに立ち続ける「オルヴェ・エイケモ」。
「ABBATH」のフロントマンとなっても変わらない彼の姿には、感動すら覚えるものです。
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