知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。
ギター練習というものは、様々な痛みと付き合うという事でもあります。
熱心に練習をすれば、体各部の筋肉痛となって現われる事もありますし、左手指先の痛みや腱の痛みなどが伴う事もあるでしょう。
ある意味、こうした痛み無しで上達したギタリストは居ないものと思われる程です。
年齢を重ねてくると厄介なもので、それに加えての肩こりや腰痛など、変な部分の痛みを抱える事にもなってしまいます。
若い頃には気にならなかったのですが、ここ何年か少しストラップをつけて演奏しようものなら、直ぐにストラップをかけている側の肩が肩こりを起こしたり、腰に鈍い痛みが出たりと練習の妨げになるような痛みに悩まされ始めました。
長年に亘る運動不足から来る、体全体の筋力低下や柔軟性が失われた事によって、肩こりや腰痛が起きやすくなっているのだとは分かっていても、簡単に改善するのは難しいものです。
私の場合、特に肩こりが酷く、ギター練習の妨げになるばかりか、日常生活にも支障をきたすほどの痛みを感じるようになってしまい、ほとほと困り果てていました。
どうにか、簡単な運動でこの肩こりを何とか出来ないものかと考えた私は、あれやこれやと色々な運動を試してみました。
こうして、テレビや雑誌、インターネットなど各方面から肩こりに良いとされている運動を片っ端から試してみるようになりました。
中には、あまり効果が感じられないものや、痛みが直ぐ取れるなどの即効性はあるものの根本改善にはならないのではないか?というものなど、なかなかこれと言った方法を見つけるのは難しかったです。
一つ一つの運動を習慣として取り入れ、ある程度の期間続ける必要もあった為、どういう運動が肩こり改善に良いのか、答えを探すのにも結構時間がかかることになりました。
肩こり改善を目指してから数年経ったでしょうか?
一つの単純な運動が劇的?に効果があるという事を実感しました。
言葉にしてしまえば何という事もない、非常に単純な運動。
肩を回すと言う運動です。
これは同時に、肩甲骨回りを大きく動かす運動とも言い換えられるでしょう。
文章で説明するのはなかなか難しいですが、一つは、天井に向かって平泳ぎをするような運動。
こうすると、肩が後ろ方向に回転する感じに動かせます。
逆に天井に向かってクロールをするような運動。
この場合、肩が前方に回転する感覚で動かせると思います。
前へ回転、後ろへ回転という差は有りますが、どちらも肩を回転させるような運動を行う事で肩甲骨回りの筋肉まで幅広く動く事となります。
説明上、平泳ぎやクロールに例えましたが、実際に平泳ぎやクロールの動きをしなければならないという事ではありません。
大切なのは肩を回す運動という事です。
広島東洋カープの投手、前田健太選手がウォーミングアップに行うユニークな体操。
マエケン体操などと言われスポーツニュースなどに良く取りあげられていますが、あれも当に肩を回す運動ですね。
肩を回す運動をすると、血行も良くなるせいか、肩の張りや他の部分のコリ等も改善されて行きました。
もちろん一日二日で劇的な効果という訳には行きません。
私の場合、朝起きたら先ずこの運動をすると習慣付けました。
すると、一週間もしない内に肩こりは軽減。
続ける事で柔軟性も向上したのか、やがて、殆ど肩こり知らずとなりました。
予想外の収穫もありました。
ギター運指練習などを熱心にすると、背中の左側の肩甲骨あたりの筋がこるという事が起きたりするものですが、そういったコリも殆ど起きなくなりました。
多少のコリを感じる事があっても、痛みを翌日に持ち越したり、コリが固まって激痛になるような事も無くなりました。
血行不良や柔軟性不足がコリの原因であるとは聞いて居ましたが、日常に簡単な運動を取り入れるだけで意外と改善出来るものですね。
日ごろ良く動かすという事が大切なようです。
コリなど無縁という若い方でも、日常生活であまりやらないようなこうした運動を普段からやっておくと、ギター練習の妨げになる無駄な体の痛みから解放されて、良い結果をもたらすのではないかと思います。

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