知っていると、少しだけためになるかもしれない小技。

今回の小技は、今や誰もが知るメディアとなったネット動画サイト「YOUTUBE」をギター演奏の技量向上に役立てようという内容です。
ギター愛好家の皆様ならば当然ご存じだと思われますが、YOUTUBE上には数えきれない程のギター演奏動画がアップされております。
有名なプロミュージシャンはもとより、ギター講師の方。
最近ギターを始めたばかりという方から、プロに匹敵する腕前のアマチュアまで。
実にいろいろな愛好家の方が演奏動画を公開していらっしゃいます。
中でも、アマチュア演奏家の方が公開している動画が非常に興味深いものであったりします。

何故あえて、プロミュージシャンやギター講師の方ではなくアマチュアの方の動画なのか?と申しますと、アマチュア故に技量の進歩が著しい方も多く、その変化が見て取れるからであります。
国内外を問わず、これだけ多くの方が演奏動画上げている訳ですので、中にはかなり長期間に渡って演奏動画をアップロードし続けている方もいらっしゃいます。
アマチュアとは言え、動画サイトに演奏動画を公開しようと考える方ですので、初公開の動画からかなりの技量を発揮している方も多くみられるのですが、そんな方でも最新の動画に比べると一番最初に公開した動画はまだまだ荒っぽさが感じられたりもするものです。
もちろんそれは、サウンドメイク的な面でもあるのですが、ここで注目するのはどういった手指の使い方をしているか?という点です。
左手の運指に関しては個人の手の大きさや、フィンガリングスタイルなどの差により判りにくかったりもしますが、特に右手ピッキング動作に注目してみると非常に興味深いです。
元々かなり技量のあったアマチュア演奏家の方でも、数か月や数年後の動画と比べるとかなり変化していたりするものです。

分かりやすい部分を具体的にあげますと、ブリッジ上に常に右手を置いてピッキングしていたものが、ボディに手首を置く形でセンターピックアップのあたりをピッキングする形になっていたり。
手首を左右に振る形のピッキングだったものが、手首の回転を利用するピッキングに変化していたりと。
見て直ぐにわかる変化をしている方も多くみられます。
長期間、演奏動画をアップしている間に、自分よりさらに上級者に師事したのか、それとも自己鍛錬の結果たどり着いたのかまではわかりませんが、(良いとされるピッキングの基本へと)多くの方が上達し続けています。
しかも、初期の動画と最新の動画を見比べる事によって、その差が大変分かり易い。
元々、ハイレベルなプロの方よりも、成長の度合いが激しいアマチュアの方の演奏動画のほうが、どこがどう変わって行ったのかが見て分かり易いのです。
これは、教則本などでピッキング動作はこういうものと説明されるよりも、実際に愛好家の方が上達している様をみせてくれる事により、どういった動きをすべきか、どこを目指すべきかという指標にもなると思います。
また、具体的な動きの差異などを目で見て学ぶことで、自分に当てはめ研究する事などもし易いのではないかと思います。

もっとも、動画公開する程のギター愛好家の方ですから、公開された動画は見えないところで懸命に練習していらっしゃったこその結果である筈です。
元々、演奏に必要な筋力が不足していた故に出来なかった事が、習練を重ねることで出来る様になっていったという面も往々にしてあると思われます。
しかしながら、そのフォームや手の使い方など、上達していく毎に見える変化を学ぶことは、自身の練習にも大変役立つものになると思います。
普通、演奏動画を見るときには、凄い内容を弾いているですとか、いい音だとかを気にしてしまうものかもしれませんが、その方の成長と手の使い方の変化に注目してみると大変勉強になるものだと思います。
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私もアマチュアの1人…というか…初心者…と思って、そんな人が動画を公開するのにどのような意味があるのかなーって一生懸命読んでました。
ビフォーアフターの差が見れるという一つの価値があったんですね。自分も最近、動画公開するようになったので、そう言った観点で評価していこうと思いました。
# 読んでる途中、筋肉ギター道場のサムネのインパクトが強すぎて、一瞬頭に入れてた感想が吹っ飛んでしまいましたww