ギターを弾く上で知っておくとお得な楽典その94。
今回はあまり馴染みがないと感じる楽譜表記についてです。

音符にはこうした付点が付くことがあります。
付点音符と呼ばれるもので、これはロックの楽譜などでもよく見かける音楽記号だと思います。

音符に付いた小さな点は”表記された音符の半分の長さ”を示すもので、元が4分音符ならば点はその半分である8分音符を表しているという事になります。
したがいまして、4分付点音符の音価は4分音符+8分音符。
元になる音符の”1.5倍”の長さを示している事になります。

元が8分音符ならば、付点はその半分である16分音符の代わり。
8分音符+16分音符という音価を示す事となります。
そして、ここからが本題。
付点が二つ付く場合もあります。

”複”付点音符と呼ばれるこのパターン。
付点は元の半分だと考えてしまうと、音価を間違えてしまいます。

では、複付点音符になるとどうなるかと言いますと、一つ目の付点が元の音符の半分。
二つ目の付点がそのさらに半分の音価を示す事となります。
つまり、元の音価の1.75倍。
4分複付点音符ならば、4分音符と8分音符と16分音符を合わせた音価となる分けです。

ちなみにこの複付点は休符にも付けられる事があります。
複付点休符も考え方は音符と同じ。
1.75倍お休みという意味になります。
付点音符に比べると複付点音符はほとんど見かけないものかもしれませんが、もし出くわした場合には間違えの無いよう、付点が表す意味含めて覚えておくと良いかと思います。
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