気になるギタリスト36回目は、日本のテレビ番組出演などでもすっかりお馴染みの顔となった元Megadethのギタリスト、マーティ・フリードマンです。

アメリカ、メリーランド州出身だそうですが、移住先のハワイで触れた日本の歌謡曲や演歌に興味を持った彼。
やがては活動拠点を日本に移し大活躍するとは、この時は御本人も思っていなかった事だろうと思います。
1980年代から幾多のバンドのギタリストとして活躍し、其の腕前を発揮していった彼ですが、その名を一躍有名にしたのは、やはり四大スラッシュメタルバンドの一つと評されたMegadethへの加入でした。

1990年、前任ギタリストに交代する形でMegadeathへと加入。
実に10年間にも亘りMegadeathを支え続け、黄金期とも呼べるバンドの一時代を築きあげます。
1983年の結成以来、数多くのギタリストが在籍していたMegadeath。
在籍期間10年というマーティ・フリードマンは、同バンドにおける最長の在籍期間を持つギタリストであり、如何に彼がMegadeathに多大な影響を与えた存在なのかが窺われます。

この時期、Megadeathの活動と並行して、三枚のソロアルバムを発表。
ソロアルバムでは、ゆったりとしたフレージングやロマンティックな楽曲など、Megadethのギタリストとしての顔とは少し違う、彼の姿を垣間見る事が出来ます。
そんな、黄金期を迎えた大物バンドMegadeathも、1990年代中盤から後半にかけて、乱立するヘヴィメタルバンドの中で方向性を模索していく事になります。
やがて其の問題は、マーティ・フリードマンの脱退という結果を招く事となってしまいました。
以前、TV番組に出演した彼がこんな様な事を言っていました。
せっかくMegadeathというカッコいい看板があるのに、中途半端は嫌だと・・・。
ヘヴィメタルの雄として、何処までもヘヴィにという譲れない拘りがあったそうです。
Megadeathという有名バンドを支え続け、一時代を築いた上で脱退という決断をした彼。
凡人ならば、そんな巨大看板にすがってしまいそうなものですが、拘りを曲げずすっぱり辞めるあたり、彼の凄さを物語っている出来事なのかもしれません。
その後、以前より興味を持っていた日本へ、何のあても無い様な状態で来日。
日本のアーティストとの競演やTV番組出演への出演など、以後の活躍は皆様ご存知の通り。
どこか愛嬌のある日本語と軽妙なトーク。深いロックとロックギターへの造詣。
今やロックを扱う番組や音楽番組で人気者となっています。

ソロ作品も発表しつづけており、目の覚めるような早弾きだけでなく、幅広いフレット移動を盛り込んだ複雑なフレージングや鬼のようなダウンピッキングといったパワープレイ、手数だけに終わらない高度なテクニックで聞く者を楽しませてくれています。
演歌好きでも知られる、マーティ・フリードマン。
TV番組などで、演歌歌手八代亜紀さんとの競演も見かけます。
大物演歌歌手との競演と言えども変に退く事無く、全力でヘヴィなギターをぶつけて行く辺り、流石は元Megadeath、流石はマーティ・フリードマンといった凄みを感じます。
CM出演や英語講座に登場するなど、当にマルチな活躍をみせるその姿。
これからも、ギターでそして其のキャラクターで、多方面での活躍を期待しています。

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