有名なMade in Japanエフェクターブランドとして知られるMAXON。
株式会社日伸音波製作所という長野県にある会社が展開するブランドです。
名オーバードライブペダル「
Ibanez TS-808」の国内向けモデル「OD808」等の製品が有名な、ある意味、エフェクターの歴史を作り上げてきた企業の一つだと言っても過言ではないでしょう。
1970年代から、OEM製品のピックアップ製造や自社ブランドのエフェクター等を手がけ、現在でも数多くのエフェクターを生産し続けている歴史あるメーカーです。
そんな国産有名ブランドであるMAXONが、最近力を入れているストンプペダルの新シリーズが有ります。
「Fuzz Elements」と名付けられた其のシリーズは、ヴィンテージエフェクトの一つとして知られる歪み系エフェクト、”Fuzz”に的を絞ったペダルエフェクトシリーズです。

現在、Fuzz Elementsシリーズには、7種類のファズがラインナップされていて、そのサウンドキャラクターをイメージした、火や風、天などのElements(元素・自然の力)の名が製品に付けられています。
やや小型の筐体に配置された各種コントロールは、SUSTAIN,LEVEL,TONEと3コントロールのシンプルな機種もあれば、ミニスイッチを併せ持った機種や、5ボリュームスイッチの機種など、そのサウンドキャラクターを活かせるよう機種毎に異なる設定が成されています。

どのモデルも、TBS(トゥルー・バイパス・スイッチ)搭載で、エフェクターを接続した事による音質変化を最小限に止める工夫がされています。
更には、徹底したローノイズ設計。
この辺りは、国内有名メーカー、実力の見せ所という感じがします。
しかし、往年のFuzzサウンドという物を考えてみた場合、ギターの差やアンプの差こそあれ、そこまで多くの変化/バリエーションがあるものか?と思ってしまったのも事実です。
例えば、極端にトーンキャラクターの違うFuzzエフェクト、二機種くらいなら其の差は顕著であると思いますが、このFuzz Elementsシリーズには7機種もラインナップされているわけです。
素人にはそんなに分からないのではないか?なんて考えもしましたが、デモ動画を見てその考えは誤りであった事を痛感させられてしまいました。
ブーミーなサウンド、金属的な残響、それらモデル毎のキャラクターの違い。
一口にFuzzといっても随分とイメージの違う音になるものですね。
この動画を作った方が、各モデルの特徴を上手く引き出していると言う事も出来るのかもしれませんが、動画を見る限りでは、7機種の意義を感じる事が出来ます。
個人的には、Void(空)のサウンドキャラクターが特に魅力に感じました。
Fuzzエフェクトというと、良くも悪くも特徴があって、古臭いイメージも付き纏うものかもしれませんが、現代においても其のインパクトは色褪せぬ魅力を持ったエフェクトだと思います。
何より、エレキギターを弾いていて楽しいと思わせてくれるような感覚が得られるのも良いですね。
この、Fuzz Elementsシリーズの最新機種Air(宙)は2月に発売されたばかり。
これまで7種類ものFuzzエフェクトが出揃った訳ですが、ここまで来ると一体何機種のラインナップになるのだろう?と変な興味も沸いて来ます。

MAXON / ST9Pro +

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