今回もおもしろ”グッズ”というか、エレキギター本体のお話。
コンパクトなボディサイズのエレキギターと言われたら、どんなエレキギターを想像するでしょうか?
STEINBERGER社の
ヘッドレスギターですとか、Fernandes社のアンプ一体型
ZO-3、VOXブランドのトラベルギターなんかもボディの小さいエレキギターですね。

こうしたコンパクトサイズのボディを持つギターは、持ち運びにも便利で、ストラップをつけて演奏する場合の取り回しも良いといった利点があります。
コンパクトなボディサイズにする上で、少々独特なボディシェイプであったりしますが、ギターとしてそれ程違和感のあるものではありません。
しかし、世の中凄い事を考え付く方が居るもので、ただボディサイズがコンパクトなだけでなく、見る物をギョッとさせる、強烈な見た目を持ったエレキギターが開発されています。
Grass Roots GR-PGGというモデルです。

その姿を見ると、一瞬何の事やら理解不能に陥ってしまいそうなこの姿。
ある意味革新的アイディアとも考えられる、必要最低限の素材で組み上げられたエレキギターであります。
ピックガードギターという呼称も付いていますが、正確にはピックガードの形に切り取られたボディを持つギターです。

ミニギターと分類されているようですが、ネックスケールは648mmとレギュラーサイズ。
しかし、ボディサイズはストラトキャスタータイプのピックガードの大きさしかありませんので、とんでもなく極小サイズです。
表から見たらほぼ見えないボディ材は、アルダーを使用。
ボディの厚みは、意外としっかりとした厚みがあり、通常のストラトタイプと大差無い位です。
驚きなのは、ボディサイズがピックガード分しか無い為、シンクロナイズドトレモロユニットのインナーシャブロックが表に露出する形になっている所。
これでもトレモロユニットが使用可能と言えば使用可能ですが、なんとも大胆な設計・構造であります。
コントロールはストラトキャスタータイプとして標準的な、1ボリューム2トーン、5wayセレクター。
ボディーカラーは3色。
メイプル指板モデルのブラックカラー、ローズ指板モデルのキャンディーアップルレッドに3トーンサンバーストが設定されています。

とはいえ、マッチングヘッド仕様のキャンディーアップルレッドモデル以外は、裏から見なければボディカラーは確認出来ません。
一応、Grass Rootsブランド扱いとなっている様ですが、ブランドのヘッドロゴはありません。
ヘッドロゴ無しである上に、以前少数スポット生産されたモデルの再販という形である事から、今回も極少数作られたモデルであると想像出来ます。
昨年の夏発売からしばらく経過したこのGR-PGG。
現在、かなり値引きされて販売されているようです。
まあ、これだけ個性的なギターが飛ぶように売れると言うのは想像し辛いものがあるので、仕方ないと言えば仕方ないのでしょう。
しかし、ここまでコンパクトにまとめられた設計、見る物を驚かせるアイディア。
実に面白いエレキギターであると思います。


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