ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ45回目。
今回も基礎的な演奏力向上の為の練習フレーズという事になるかと思いますが、今回は右手ピッキング動作の練習が主眼となるメニューです。
初心者の方が難関とするギター演奏課題というものは数多くありますが、そうした難しい演奏技術の一つにコード”アルペジオ”があげられると思います。
和音構成音を順に押さえながら弾いたり、または予めコードフォームを押さえ順に構成音を弾いていくといった手法になりますが、和音構成音を順に弾いて行くという事で、自然とピッキング作業に弦間移動が多くなるのが普通です。
隣り合う弦を(または弦飛びを挟みながら)順に、そして正確に弾いていく動きが必要とされるアルペジオですが、何となくこなせはするけれど、意外とあやふやなピッキング(弦間移動)をしているという場合も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなあやふやなピッキングをなるべく正確なものにする為の訓練です。
6本の弦をフルに活用して自在にアルペジオを弾きこなせる事が理想とは言えますが、先ずは3~4本の弦を利用するアルペジオを考えてみる事とします。
少ない弦に絞る意味としては、難易度を下げる事はもちろんの事、本人が思い描いている様な正確なピッキングが出来ているかをチェックし易くする為です。
なんとなくアルペジオを弾いてしまうと、苦手な動きを無意識に回避している場合が良くあるかと思います。
本来想定しているピッキングではなく、苦手な動きを回避する為に、こねくり回す様なピッキングになっていたり、ひっかける様にピッキングしていたりするものです。
こういった特異な動きを含めとことんアルペジオを特訓したと言う方を除いて、こうした想定外の動きは多くの場合ピッキングの正確性を下げる原因となります。
したがって、どんな弦に対しアプローチするのであっても、基本通りのピッキングが出来ているかをチェックしながら練習する事が大切となります。

先ずは高音弦側。右手動作が練習の主眼となりますので、今回左手コードチェンジは基本的に行いません。
ゆっくりとしたスイープピッキングの様に弾くケースもありますが、今回は一音一音しっかりとオルタネイトピッキングで弾いてみて下さい。
”オルタネイトピッキング”を堅守し、上記TABを”繰り返し”弾くのみです。
右手ピッキング動作の練習(基礎的な動きの練習)として
マシンガンピッキングを活用した練習というものを取り上げた事がありますが、アルペジオに際しても基本的な動きは同じです。
唯違うのは、アルペジオフレーズでは、弦間の移動が含まれるという点です。
難関コードの攻略、運指能力向上の為に”
指の移動力”という要素に触れた事がありますが、今回のアルペジオでは、基本的なピッキング動作にプラスして”弦間の移動力”を鍛えると考えると分かりやすいかもしれません。
初めはゆっくり確実に。それから徐々に出来うる限りテンポアップして練習してみると良いと思います。
やはり、テンポアップして行くと無理なピッキング動作になってしまいがちだと思いますので、この辺はしっかりと確認しつつ、テンポが早くなってもおかしな癖が出ない様注意する事が大切です。
ほんの少しテンポアップしただけで右手に過度な負担を感じると言う場合には、普段なんとなくアルペジオを弾いている場合に想定と異なるピッキングをしていると考えられます。
正確なピッキング動作を意識しつつ練習する事で、徐々に改善出来ると思います。

続いて低音弦側。
ブリッジに軽く右手を触れピッキングしているような場合には、右手首の角度やピッキングアングルの関係上、低音弦側・高音弦側で多少の感覚の違いが生まれる場合もあるかと思います。
苦手意識を持たないよう、どんな弦を利用したアルペジオにも対応出来るよう練習すると良いでしょう。
慣れてきたら、コードチェンジを挟みながらのアルペジオやフロントピックアップ周辺でのピッキングによるアルペジオにも挑戦してみると良い練習になると思います。
今回も地味な課題でありますが、基本的なピッキング動作+弦間の移動の練習としてアルペジオ練習は非常に有効であると思います。
延いては自然とピッキングの安定性に繋がってきますので、根気良く続けて練習すると効果的であると思います。

Blackstar / ID CORE STEREO 10

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