アーティストシグネイチャーモデルなんて言うギターがありますが、昔はシグネイチャーモデルのさらにコピー商品なんてギターも売られていたものです。
Vester MANIAC STJ です。

2シングルコイルピックアップに、1トーン・1ボリューム・1トグルスイッチ。トレモロレスのハードテイルブリッジ仕様。
既に大御所とも言える日本のバンド「BUCK-TICK」のギタリスト、今井寿さんが初期に使っていたモデルのコピー商品です。
20年ほど前、フェルナンデス社からSTJ-80BTと言う、今井氏アーティストモデルが製造されていました。
こちら当時の定価で8万円。バスウッドボディにFERNANDES F.G.Iというアクティブピックアップ搭載でした。
一方、STJ-80BTのコピー商品のVester MANIAC STJですが、当時の売価で2~3万円。25800円やら29800円といった価格で販売されていたと思います。
見た目は似ていても、双方の価格差はかなり大きいですね。
Vester MANIACの方は、当然安いパッシブピックアップ。元々標準的なシングルコイルの出力は低めなものですが、このギターに搭載されていたピックアップは、びっくりするほど低出力。リアピックアップは手持ちのフェルナンデス製シングルコイルに交換しました。
一番の違いはやはりボディ材。出ました、ザ・積層合板です。ベニア板のギターなんて、今やお目にかかることも珍しくなったものだと思います。

このVester MANIAC。ボディ材を除けば、意外としっかりした作りをしています。
ネックの感じが、当時のFernandes製品のギターと良く似ていてなかなか良いです。
20年位前、Fernandes TEJというBoowyの布袋寅泰さんモデルのギターや、Fernandes社製の今井寿さんモデルのギターが楽器店に沢山並んでいました。
当時、一緒に売られていたVester MANIACのコピー商品は、漠然とフェルナンデスのセカンドライン?なんて勝手に思っていたのですが、どうなんでしょう?
国内生産モデルがFERNANDESブランドで、韓国のメーカーに委託生産したものがVesterMANIACという話も聞きますが、今となっては詳しくわかりません。
こんなB級品ギターですが、リアシングルコイルのギターをあまり持っていない事もあって、意外と大切にしている一本だったりします。
安物に妙な愛着を持ってしまう私が、少々変わっているだけかもしれません。
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PUも低出力とは・・・。
欲しかった。