カナダに本社を置く「WaveDNA」社から、MIDIベース、スタンドアロンでもプラグインとしても使えるビートトラック特化型シーケンスソフトウェアが発売されました。(国内代理店は株式会社ディリゲント)

2014年10月に発売になったばかりのWaveDNA「Liquid Rhythm」です。
対応OSは、Windows XP以降(Windows 8 対応)、MacOS X 10.6 以降(10.9対応)。
対応プラグイン形式は、Windows VST2.4 (32 / 64ビット対応)。Macintosh Audio Units (32 / 64bit) VST2.4 (32 / 64bit) RTAS (32bit)となっております。
両OS共に、インターネット接続環境が必要です。
「Liquid Rhythm」の最大の特徴・面白い点であるのがビートトラック特化型ソフトウェアである事です。
多彩に取りそろえられたリズムパターンを画面上のバーフォーム等から選択して、スネアやハイハット等のパートトラックに貼り付けるだけの簡単操作。
もちろん、一からリズムトラックを作る様な作業も実に簡単。
パート毎、ノートの位置を一音毎に設定する様な作業もマウスオペレーションのみで出来ます。
ベロシティの設定やリズムの変更も容易です。
ランダムパターン生成機能などもあり、打楽器に詳しくない人間でも簡単に直観的操作でリズムトラック生成が可能です。
有名なDAWソフトウェアには大抵リズムトラック生成のプラグインが搭載されているものですが、ここまで直観的に簡単操作でリズムトラックを作れるシステムは今まであまり無かったと思われます。

私も「Cubase」標準搭載のGroove Agentを利用したりしますが、ドラムセットの設定で使用する事が大半で、肝心のリズムトラック生成は、かなり古いMIDIシーケンサーソフトのスコアエディタを利用して作成するというのが殆どです。
リズムトラックのみのMIDIファイルを作成し、Cubaseへインポートなんて言うちょっと面倒な手順を踏んでいたりします。
私の様な旧世代の人間は、ピアノロール上のみでのリズムトラック生成に馴染めなかったりするんです。(かと言ってCubaseのスコアエディタは・・・)
しかし、「Liquid Rhythm」であれば、昔のリズムマシンやシーケンサーの様な感覚で、簡単にリズムトラック生成が可能なのではないかと感じました。
リズムパターンの貼り付けだけでも直ぐにリズムトラックが作成出来ますし、そうして作ったリズムトラックのカスタマイズも容易とくればもう何も言う事なし。
「Liquid Rhythm」を見てしまうと、事前に”リズムパターンのひな形MIDIファイル”を大量に用意しておいた昔が、馬鹿馬鹿しく思えて来ます。
大変優秀なリズムトラック生成ソフトウェアであると思います。


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