今回のおもしろグッズ。アジャスタブルゼロフレットナットが採用された
Gibson 2015年モデルが登場した今、ある意味タイムリーと言えるグッズだと思います。

Zero Glide / ZS-7F(フェンダータイプ用)
アメリカ製、Zero Glideブランドが発売するこちら「Fretted Instrument Replacement Nut System」という製品です。
何やら長ったらしい名前ですが、簡単に言えば普通のナット方式ギターをゼロフレット仕様に改造出来るキットだそうです。

Zero Glide / ZS-7F(フェンダータイプ用)
セット内容は、オフセットされた形の細身なナットと高さの異なるゼロフレットがパッケージされています。
細身なナットには、ゼロフレットの丸みを受け止める溝が掘られており、ナットとゼロフレットがピッタリ重なる様に細工されています。
元々ついているナットを外し、高さ調整をしながら組み込めば、ゼロフレット仕様のギターが完成します。
なんともアイディアの勝利と言えるシンプルな設計です。

Zero Glide / ZS-1(ギブソンタイプ用)
エレキギター用製品としては、Fenderタイプ用・Gibsonタイプ用が発売になっており、アコースティックギター用やバンジョー用、マンドリン用なんていう製品も発売されております。
Fender用ナット幅は、約42.8mm。Gibson用では幅約45.5mm。
取り付け時の加工も最小限で済む様、一般的と言えるサイズに加工済みです。

Zero Glide / ZS-1(ギブソンタイプ用)
ゼロフレットナットにする利点としてはチューニングの安定性向上やローフレットでの演奏性向上、押弦音と開放弦音の均一化、サスティーン・開放弦音の増大等々良い事ずくめ。
逆に、なぜ今まで一部のメーカー以外ゼロフレットナットを採用して来なかったのかが疑問に思える程です。
しかし、ギターの構造や部品というものは、コストや生産性、整備のし易さ等も関係してきますので、すべてこうしてしまえば良いというものではないのも事実です。
中には、ゼロフレット仕様の開放弦音よりも、○○素材のナットを使用したギターの開放弦の方が好みだと言う方もいらっしゃるでしょうから。
フロイドローズの金属製ロック式ナットにしてしまえば、どれもフロイドローズの音なんて言う意見も耳にします。それだけナット回りの構造というものは難しいものかもしれません。
ともあれ、一部メーカーの製品でしか味わえなかったゼロフレット仕様のサウンドを、どのメーカーのギターでも手に入れられるZero Glide製品は大変面白いアイディアの製品だと思います。
きっちりセットアップしようとすれば、素人にはなかなか手間がかかりそうですが、大変興味深い製品である事に間違いありません。

STEINBERGER / Spirit Collection GT-PRO

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