名機「SANS AMP」で有名なブランド「
Tech 21」と言うと、やはりアンプシミュレイター製品がそのイメージな訳ですが、実はモジュレーションや空間系エフェクトなども制作しています。

既に海外ではリリースされていた製品ですので、見た事があると言う方もいらっしゃるかと思います。
近頃、そのTech21ブランドの空間系エフェクターが国内流通を開始致しました。
TECH21 SansAmp「Boost DLA」は、ブースト機能を搭載したアナログディレイエミュレーター。
テープエコーやBBD素子を使ったヴィンテージディレイ回路の特性をデジタル回路で再現した製品です。
最長1秒のアナログディレイサウンドを再生可能で、ホールド機能付き。BYPASSスイッチを踏み続ける事で5秒以上ディレイ音をキープ出来る設計です。
ディレイタイムを奏者が任意に設定出来るタップテンポ機能も搭載。
本体に搭載されたTAPE DRIFTコントロールは、テープエコーならではの揺れ、モジュレーション効果を付加出来るコントロールつまみです。
モジュレーションディレイとしても力を発揮します。
そして注目すべきは、出力信号を9dBまで増幅可能なクリーンブースト機能搭載であるという点。
アンプシミュレイター製品で実績のあるTech21ならではの機能と言えます。
もう一つは、残響もの。ブースト機能付きリバーブペダルTECH21 SansAmp「Boost RVB」。

こちらも出力信号を9dBまで増幅可能なブースター機能付き。
スプリング、プレート、ホール等のアナログリバーブサウンドをデジタルで再現したリバーブペダルです。
エフェクトOFFしても残響音が残る「トレイル機能」を搭載。
本機には、モジュレーションコントロールが搭載されており、リバーブ前に揺れを付加出来る仕組みになっております。
単なるリバーブエミュレーターと言うだけでなく、多様な音色表現に対応していると言えます。
どちらの機種も、ギターソロなどの場面でディレイ/リバーブ音を付加すると同時に音量をあげると言った使い方が提案されております。
良く有る使用法とも言えますが、クリーンブースト機能が搭載された両製品を活用すれば、エフェクトシステムの簡略化が見込めそうだとも考えられます。
増幅機能の無い他社ディレイ/リバーブペダルとの併用というのも面白い使い方かもしれません。
またどちらの製品もバッファードバイパス仕様。9Vセンターマイナス端子接続による電源供給が必要で乾電池駆動には対応しておりません。
高品位なデジタルエミュレーションサウンドとブースト機能。
高性能なディレイ/リバーブが当たり前となって来た現在ですが、ブースト機能を付加したTech21製品は、なかなかの存在感を示すエフェクターであると思います。


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