ギター練習に役に立ちそうな練習フレーズ51回目。
今回もまた、フレーズと呼ぶには余りにも機械的で単純な練習フレーズです。
主に、右手ピッキング動作の修練が目的となります。
早速ですが、TAB譜を見て頂きたいと思います。

先の2音が4分音符。
続く4音が8分音符という練習フレーズです。
何とも単純。直ぐに弾けそうなTAB譜であります。
このフレーズをリズム良く弾こうとするならば、4分音符部分2音はダウンピッキング。8分音符部分はオルタネイトピッキングで。
自然とそう弾くことになると想定出来ます。
問題となるのは、ダウンピッキング→オルタネイトピッキング(又はダウン→ダウンで繋ぐエコノミーピッキング)という異なるピッキングの連続部分です。
ダウンピッキングで全て弾くのならば簡単(早いテンポや延々と弾くともなると大変なのは言うまでも有りません)ですが、ダウンピッキングからオルタネイトピッキングへとスムーズに移行するのは意外と難しいものです。
ましてや、弦移動を挟んでのフレーズ。
見た目よりも意外と難易度のある動き/ピッキングの切り替えであると思います。
どうしても上手く行かないと言う場合には、最初の4分音符部分をダウンピッキングでは無く、空ピッキングを交えたオルタネイトピッキングと解釈すると上手く行くかもしれません。
どちらにせよ、右手の動かし方がしっかりしていないと、なかなか上手く弾きこなせないものであります。
もちろんこれは、実際に右手ピッキング動作切り替えの動きを実践する事で、良く有るフレーズにも対応出来るよう訓練するのが目的です。

ある程度弾きこなせるようであれば、更に弦移動を加えた上記フレーズにも挑戦して頂きたいです。
例題では、単純なクロマチックフレーズですが、こうしたピッキング切り替え・弦移動を含んだフレーズは良く有るパターンだと言えます。
基礎練習として取り組んでおいて損の無い課題だと思います。

そこから更に、左手運指練習、総合練習と考えて、逆方向の運指で試してみるのも良いでしょう。
自身の苦手な運指方向を確認出来れば、自分にはどんな練習が必要なのかを確認出来る材料になります。
コード演奏や単音弾き。
ダウンピッキングやオルタネイトピッキング。
それぞれ単体で上手にこなせても、切り替えが上手く行かないのでは上手な演奏は望めません。
一つの練習を丹念にこなすのはもちろんですが、続けて幾つもの練習メニューやフレーズを弾いてみると上手く繋げられないポイントが見つかるかもしれません。
こういった動作の切り替えを円滑にこなせる様練習するのも、ギター演奏上達の一つの目標になるかと思います。
有名な曲のコピーが良い練習になるというのも、様々な切り替えや技術の組み合わせを練習する結果になるからでもあります。
好きな曲をコピーする際にも、自身の苦手なフレーズ・動作の切り替えと言うものに注目すると、今自分に必要な練習課題が何なのかが見つかるものだと思います。

Ibanez / Tubescreamer Amp TSA5TVR

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