本家Fender USAとは違う、ちょっと変わったFenderモデルを提案し続けているブランド「Fender Mexico」。
ヴィンテージスペックを大切にしながらも、モダンスペックを取り入れたFenderモデル、”CLASSIC PLAYER Series”にニューモデルが登場しました。
しかも、単なる新作ではなく、Fender Custom Shopの名だたるマスタービルダー達がアイディアを出し、デザインしたという個性的なFenderモデルです。
先ず一本目は、マスタービルダー「ユーリ・シスコフ」デザインのこちら。

Fender Mexico「CLASSIC PLAYER STRAT HH」。
落ち着いたカラーにラージヘッドのマッチングヘッド仕様。
”Wide Range Special Humbucking”ピックアップ二基搭載のストラトキャスターモデルです。
ボディはアルダー材。ミディアムジャンボフレット採用。22フレット仕様です。
60年代、70年代のスタイルとモダンなスペックを併せ持ったようなデザインになっております。

定番の5Wayセレクター採用の本モデル。セレクターの切り替えで、二基のダブルコイルピックアップをタップし、シングルコイルとして作動可能な仕様になっています。
こういった所も、トーンバリエーションの豊富さを売りとする、現代的な設計であると感じられます。
Fender定番のボルトオンジョイント採用。本機はボルト4点止め仕様。
但し、今回の新作、マスタービルダーデザインシリーズ各モデルでは、ネックプレートに"Custom Shop Designed"の刻印が入るそうです。
続いては、マスタービルダー「トッド・クラウス」デザインのテレキャスター。

三基共にスラントマウントされたシングルコイルピックアップが印象的なこちら。
Fender Mexico「CLASSIC PLAYER TRIPLE TELE」。
アルダーボディ、メイプルネック、ヴィンテージサイズの21フレット仕様。
ブラックのピックガード採用で、精悍な印象のテレキャスターモデルです。
ブリッジは、ブラス製3Wayサドル採用。昔ながらの弦裏通し仕様です。
3ピックアップモデルですので、セレクターは5Way。
しかし、音色バリエーション云々よりも、見た目の迫力が肝心といわんばかりのデザインです。
更にテレキャスターの新作はもう一本。

マスタービルダー「クリス・フレミング」デザインの「CLASSIC PLAYER BAJA '60S TELECASTER」。
アルダーボディ、ミディアムジャンボの21フレット仕様。
先ほどの「TRIPLE TELE」と比べると随分おとなし目なデザインですが、このBAJAはちょっと珍しい4Wayセレクター搭載。
通常のセレクターレイアウトに加え、パワフルなフロントとリアのシリーズ配線が選択可能になっています。
更に、ミックスサウンド時にフェイズアウトになるS-1スイッチも搭載。
音色バリエーションの豊富さが売りと言える仕様です。
このBAJAモデルに限り、カラーバリエーションも用意されています。
3トーンサンバースト、キャンディーアップルレッド、フェイデッドソニックブルー三色の中から選べます。
ちなみに、以前から発売されているBAJAは、メイプル指板、Vシェイプネックのヴィンテージスタイルのテレキャスター。

今回の新作は、ローズウッド指板採用、Cシェイプの60年代スタイルBAJA ”'60S” TELECASTERです。

今回更に、マスタービルダー「ジェイソン・スミス」デザインのショートスケールベースギター「CLASSIC PLAYER RASCAL BASS」という製品も発売されております。

こちらも、「
Bass VI」のボディにリップスティックタイプのピックアップを三基搭載、
コロナドスタイルのヘッドを採用する等ユニークなデザインになっております。
毎度言っているようですが、きっちりと伝統的なFenderの仕様・形が存在するだけに、こうしたバリエーションモデル、カスタムモデルは一際目を惹く製品となり、大変面白いFenderモデルに映ります。
また、こうしたカスタマイズモデルをFender自らが率先して制作し続けて行く姿勢というのも、Fender社の良い所なのではないかと思います。
人とは少し変わった個性が欲しいという方には、たまらない新作群であると思います。

Fender Mexico / 60th Anniversary Classic Player 50s Stratocaster

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