Made in California。高性能プリアンプペダル等の製品で知られる「A/DA」から発売されているアナログ回路のギターキャビネットシミュレーター「GCS-2」の後継機、「GCS-3」が登場しています。

A/DA / GCS-3 ギター・キャビネット・シミュレーター
パワーアンプ、キャビネット、マイクを使用しなくとも、スピーカーを鳴らしマイキングしたのと同様のサウンドを得られるシミュレイター製品です。
見た目としては、前作「GCS-2」とほぼ変わらない姿の新型「GCS-3」。
本体表面のスイッチ/コントロールの機能はほぼ前作と同様。
Vintage/Modernスイッチは、Vintageにセットすれば、Jensen等のアルニコ磁石スピーカーをシミュレイト。Modernにセットすれば、Celestion等のフェライト(セラミック)磁石のスピーカーを再現します。
他にも、スピーカー口径の違いやオープンバックかクローズドタイプかを選択出来る様になっています。
左下のコントロールノブは、スピーカーの中央にマイクをセットするか、端に寄せるかの設定になっております。
スピーカー含めキャビネットの仕様や、マイキングの仕方までシミュレイトしてしまおうという本機。
微細な音作りの拘りに対応する、玄人好みの機器であります。

A/DA / GCS-3 ギター・キャビネット・シミュレーター
本体上部には、XLR出力を含め多彩な入出力がならびます。
電源は、付属の9V専用アダプターを利用。
新型「GCS-3」では、エフェクト出力だけでなく、パワーアンプ等のスピーカーアウトを接続出来る様になりました。
但し、ロードボックスとしては機能しませんので、この場合スピーカーを繋ぐか、ダミーロードを用意する必要があるそうです。
更にもう一点。前作に搭載されていたLine/MicのXLR出力レベル切替が排され、代わりに-30dB INPUT PADが搭載される事となりました。

A/DA / GCS-3 ギター・キャビネット・シミュレーター
そして、新型に追加された機能がもう一つ。
本体下部にヘッドフォンアウトとボリュームが追加されました。
ミキサー等からではなく、本機から直接モニター可能な仕様に。
これさえあれば、重量のかさむパワーアンプやキャビネットを利用しなくとも済みます。
ラインレベルでの使用はもちろん、マイクが他の音を拾う事も無くなりますので、ライブでの活用も見込めます。
実機を取るか、シミュレイターという利便性をとるか。
今やコンピューターのソフトウェアやiOSアプリでも様々なシミュレイターがありますからそう言った選択肢も考えられるようになりました。
モデリングやシミュレイト技術の向上は、機材やセッティングの形を多様化させ続けています。

A/DA / GCS-3 ギター・キャビネット・シミュレーター

石橋楽器店
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