エレキギターのデザインというものは、多くがフェンダーかギブソンかのコピーやアレンジである事が殆ど。
独特のシェイプや奇抜な変形ギターの多くが、定番化すること無く生まれては消えを繰り返して来ました。
日本国内のメーカーも売れる製品作りを目指し、大手のコピーモデルを製造してきたわけですが、大胆なアレンジを施したギターはなかなか人気が定着する事は無く、結局フェンダーやギブソンのボディシェイプへと近づいて
いってしまいました。
1970年代、日本の大手ギターブランド、Ibanez(星野楽器)Greco(神田商会)と、国内大手製造メーカー富士弦楽器製造が手を組み、日本独自のギターが産み出されました。

Ibanez / IC500GB-BK Iceman
こうして生まれた、ジャパンオリジナルギターは、海外向け製品はIbanez「アイスマン」、国内向けはGreco「ミラージュ」として販売されていきます。
その後、人気バンド「キッス」のポール・スタンレーに愛用された事もあって、このジャパンオリジナルギターは一躍人気モデルとなります。
当時、アイスマン/ミラージュシェイプの廉価コピーモデルが市場に出回った事を考えてみれば、このジャパンオリジナルギターが定番化に成功した証拠だと言えるのではないでしょうか。

人気機種となったアイスマン/ミラージュは、現在でも度々再生産が繰り返され、ヘッド形状がIbanezオリジナルシングルサイドヘッドのアイスマンなどアレンジモデルなども販売されました。
最近では、人気バンド「Mr.BIG」のギタリスト、ポール・ギルバート自らがデザインした、アイスマン/ミラージュのボディデザインを表裏逆にしたモデル「ファイヤーマン」も登場しています。

Ibanez / Paul Gilbert Signature Series Fireman FRM100GB
こちらのファイヤーマンは、シングルコイル×3のルックスが特徴的ですね。
現在でも愛され続ける、ジャパンオリジナルギターアイスマン/ミラージュ。
古い人間には、憧れのジャパンオリジナルデザインです。
安ギターブームに乗って廉価モデルでも登場しないかなと夢見る私ですが、実現は難しそうですね。

Ibanez / TS808DX TUBESCREAMER

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