国内ブランド「Providence」から、拘りのギター内蔵型アクセサリーキットが発売になりました。

Providence / VZ-G1 Vitalizer Impedance Converter
Providence「Vitalizer-G1(VZ-G1)」という製品です。
こちらの製品は、良く有るパッシブピックアップ(出力に電池の要らないピックアップ)から発せられるハイインピーダンス信号をローインピーダンス信号へと変換する、ギター内蔵型アクティブサーキットです。
キット内容は、VZ-G1モジュールx1、バッテリースナップ、4P-2P配線材、ステレオフォンジャックx1。
通常エレキギターから出力されるハイインピーダンス信号は、シールドケーブルの長さが長くなったり、途中にエフェクター等の機器を幾つも繋ぐと言った場合に音質劣化を起こしやすいという性質があります。
ノイズの増加や音質の曇り、そうした音質劣化に悩んでいるケースも多い事でしょう。
これを回避する為にハイインピーダンス信号に比べると音質劣化に強いローインピーダンス化を図ろうとするわけですが、簡単な方法としては、ギターから近い位置に
バッファーボックスを通す方法や、バッファー搭載型のエフェクターをセットに組み込むと言う方法が考えられます。
バッファーボックス/バッファ搭載型エフェクター以降の信号はローインピーダンス化されますので、繋がない時と比べ音質劣化が防げる事となります。

さて、今回新発売のProvidence「Vitalizer-G1(VZ-G1)」。
今までもこうしたアクティブサーキットは各社・各ブランドから発売されてきました。
では、Providenceの新作の売りは?というと、まずモールド絶縁処理を施した本体。
モジュール単体で約20gと非常に小型。
更に拘った部分として、”パッシブサウンドの良さを最大限活かしながら、ローインピーダンス信号に変換し出力”という製品説明がなされております。
バッファーを通すとどうしても音質が変わってしまうと嫌がる方もいらっしゃいますので、その辺りを考慮しハイインピーダンス信号の良さを活かす工夫を施した製品と言う事の様です。
いくらギターに近い位置にバッファーボックスを接続しようとしても、そこまでのシールドケーブルで劣化が起きてしまうのは避けられません。
しかし、ギター内蔵型・内部回路からモジュールへと繋げてしまう方法ならば、劣化は最小限に留める事が可能です。
こうしたところもVitalizer-G1の様な内蔵型の強みであります。
アンプ直で使っているが、ノイズが気になる。
エフェクトを多数利用している。
そんな場合には、導入を考えてみても良いかもしれません。
今回、ギター用以外にも、ベースギター用Vitalizer「VP-B1-2」と「VP-B1-3」も同時発売。

「VP-B1-2」は、2軸2連ポット付の2バンドイコライザー仕様。
パッシブのトーンとアクティブのTrebleとがコントロール可能です。

「VP-B1-3」は、ブースト/カット可能なTreble、Mid、Bassの3バンドイコライザー仕様。

ベース用はどちらもベース用べダル型プリアンプProvidence 「DBS-1」を元にしたプリアンプ回路が採用されているそうです。
強烈なサウンド変化を起こす様な物ではありませんので地味な印象の製品ではありますが、ノイズや音質劣化が気になって仕方がないという方には抜群の効果を発揮するアイテムであると思います。

Providence / Heat Blaster HBL-3

石橋楽器店
- 関連記事
-
スポンサーサイト