本日はイシバシ楽器店さんの方で、ある意味有名(?)なリバーブユニットがセール品として販売されていましたのでそちらの話題でも。

Danelectro / DSR-1 Spring King
ヴィンテージな機器が好きな方ならご存知かと思われます。Danelectro 「DSR-1 Spring King」です。
Danelectroの名自体は1940年代から続く大変歴史あるブランド。
最近では、お財布に優しい価格帯のコンパクトエフェクターやミニアンプ製品などを良く見かけると思います。
「DSR-1 Spring King」は、Danelectro ”RETROシリーズ”から発売されているエフェクターです。

ちなみに、同じく ”RETROシリーズ”から発売のデジタルテープエコーシミュレイター「DTE-1 Real Echo」は既に生産完了しています。

Danelectro / DSR-1 Spring King
RETROシリーズというだけあって、何とも独特な雰囲気を持った味わい深いユニット。
スリムミニエフェクターが当たり前の現代では、巨大なサイズの機器です。
レトロなのはデザインの問題だけかと言うとそうでは無く、大きさにもしっかりと意味があります。
なんと 「DSR-1 Spring King」、リアルなスプリング式リバーブユニットなのです。
内部にスプリングを配置する為に必要なこの大きさ。(と言っても内部に結構な余裕はあるのですが。)
コントロールは、シンプルにVOLUME・TONE・REVERBの三つ。
リバーブタイプ選択など当然ありません。スプリングリバーブ一本槍の潔い仕様。
更にこのSpring Kingの注目点(/有名な所)は、本体左下に配された”KICK PAD”の存在。
PAD部分に足で衝撃を与えてやることで、リアルなスプリングリバーブ搭載アンプをひっくり返したり、蹴っ飛ばしたりした時に発生するスプリングショックを再現する事が可能です。
いやいや、何とロックテイストな仕様搭載なのでしょう。
・・・しかし、実はこれ、PAD部分に何の仕掛けもありません。
本体にラバー製のパットが貼付けてあるだけです。
つまり、物理的スプリングリバーブユニットであるSpring Kingは、本体を少し持ち上げて落としてやっても、本体横などPAD以外の部分を蹴ったりしても、衝撃さえ与えればサウンドに作用するという現物ならではの面白い機器なのであります。
衝撃を与えさえすれば良い機器に、あえてKICK PADを取り付けたこのアイディア。
何とも遊び心のある音楽機材ではないですか。
高品位・高性能が当たり前の様に要求される現代。
デザインセンスやアイディアセンスで勝負する「DSR-1 Spring King」。
実にDanelectroらしい、非常に面白いアプローチの製品であると思います。

Danelectro / CC-1 コーラス

石橋楽器店
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