エレキギターのフレットは、大抵21・22・24フレットのどれかです。
中にはそれよりもネック/指板を延ばした27フレットモデルなども見かけます。

フレットが多ければ、それだけ幅広い音程が発音可能であり、楽器としての可能性を拡げる仕様と言えますが、ギターの構造的な問題や音程が高くなるほど狭まるフレット間隔による扱いにくさ等、ただ増やすと言う訳には上手く行かないものです。
そんな点を踏まえ開発される多フレットギター。
昨年、Ibanezブランドから
30フレットのRGモデルが限定発売されたりもしました。
フロントピックアップを廃する事により、長い指板を持ちながらコンパクトなエレキギターとして纏め上げる事に成功していました。
如何にコンパクトに纏め、扱い易くするか。
そんなアイディアを要する多フレットギターにまた注目製品が登場しています。

Washburn / Parallaxe シリーズ PXS29FR TBBM 《S/N : IW15091429》
既に多フレット7弦モデル等も登場している、
Washburn”Parallaxe”シリーズ”製品。
6弦・”29”フレットモデル「PXS29FR」です。
オーソドックスな6弦仕様としながらも、フレット数は1弦が2オクターブ以上の音域をカバーする29フレット。
この時点で、大変インパクトある見た目に仕上がっているギターですが、ボディバックのスタイルをみると更に驚かされます。

Washburn / Parallaxe PXS Series PXS29FR TBBM (Flame Trans Black) 【S/N IW15090819】
メイプル材が使用されるネックは、セットネック仕様。
ヌーノ・ベッテンコートモデルなどに代表される、独特のネック接合方式を追求してきた「Washburn」ブランドらしい、大きく切り取られたボディ接合部。
フレット数を増やし、且つ如何に演奏し易くデザインするか。
そんな苦心がにじみ出ているかの様な造形になっています。

Washburn / Parallaxe PXS Series PXS29FR TBBM(Flame Trans Black) S/N IW15091413
29フレット仕様。入念に練り込まれたデザイン。そして、それを実現するアイディア。
これだけで何処か満足してしまいそうになりますが、ボディ材はマホガニー、指板材はエボニーを使用する等、基礎的な素材にまで拘り組み上げられている本モデル。
トーンポットには、Push/Pull式のシングルコイル/ダブルコイル切り替えスイッチを搭載しています。
すべてに於いて前衛的。
最新を通り越して、時代の先を見据えたスペックであると感じます。
良いモノ、新しいモノを産みだすには、道具がその邪魔をしてはならない。
そんな風に語りかけてくるかの様なスーパースペックモデル「PXS29FR」。
こんな楽器を使いこなす(使いきる)猛者は、どんな新しい世界を見せてくれるのでしょうか。

Washburn / Parallaxe PXS Series PXS29FR TBBM S/N:15091088

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