気になるギタリスト15回目は、数々の有名バンドでギタリストとして活躍し、ソロ活動でも世界的に成功したギタリスト、スティーヴ・ヴァイです。

7弦ギターを逸早く導入し、その超絶的な技法と合わせて独自のヴァイサウンドを作り出したギタリストです。
1978年頃から、プロのミュージシャンとして活動を開始。
ロック界の異才、フランク・ザッパバンドのギタリストとして迎えられ、頭角を現して行きます。
そんな彼の名を一躍有名にしたとも言えるのが、1984年に発売されたソロアルバム「Flex-Able」

エレキギターの新たな可能性を提示したサウンド。音楽ジャンルと言う枠組みに囚われない仕上がりのこのアルバムは、世界中のギタリストに大きな衝撃を与えました。
これぞスティーヴ・ヴァイと言う彼独特のトリッキーなサウンドも、アルバム随所に見ることが出来ます。
この当時から異才を放つギタリストであった事は明白でしょう。

私が個人的に好きなのが、1995年発表の「Alien Love Secrets」と言うアルバム。
基本的に、全編インストゥルメンタルの本作。
7弦ギターあり、高速シャッフルリズムのブギありと、ジャンルに囚われない多彩な楽曲満載の彼らしいアルバムですが、面白いのは「Ya-Yo Gakk」という収録曲。
長男ジュリアン・ヴァイ少年の声をサンプリングし、ボーカルとして使用したこの曲のアイディアは驚きの一言に尽きます。
しかもこのアルバム、ギターやベースはもちろんの事、シンセサイザーやドラムもプログラミングで作り上げる等、ほぼ彼一人で製作したアルバムだそうです。
ギタリストとしてだけでなく、彼の音楽家として才能を存分に発揮したアルバムだと思います。
他のソロ作品では、ヴァイ自身がボーカルの作品もあったり、更には作詞家としての才能を垣間見せる等、実にマルチな才気溢れるギタリスト/ミュージシャンだと感じさせてくれます。
近年では、マイケル・ジャクソンのツアーギタリストとして有名になった女性ギタリスト、オリアンティとの競演が話題になりました。
威風堂々としたスティーヴ・ヴァイと新進気鋭のオリアンティという構図が、なんとも魅力的で印象に残っています。
実はオリアンティ15歳当時、既にスティーヴ・ヴァイのコンサートで、サポートギタリストとして同じステージに上がっていたんだそうです。その頃からのご縁だったんですね。
既に大御所と言っても良い位、有名ギタリストになったスティーヴ・ヴァイ。
これからも彼の音楽性同様に、型にはまらない活動を続けていって欲しいです。

Ibanez / JEM7V White-Steve Vai-

石橋楽器店
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